もう数ヵ月にわたって、小2の息子から「おはなししてね」とねだられています。
寝るまえに、そんなふうにねだられたら、するしかないですよね、おはなし。
絵本の読み聞かせとちがって、おはなしは、おはなしです。
創作です。
毎晩、一発勝負です。
最近の創作は、かめくんを主人公にしています
この数週間は、かめくんの話をしています。
そのまえはずっと、くまのむらの話をしていました。
かめくんの話にかわってから、登場人物もだいたい決まっていました。
主人公はかめくんです。
親友はみみずくん。
そのほかに、うさぎどん、くまどん、ねずみおばさんがよく登場します。
かめくんの暮らす村の日常におこるのどかな話をでたらめに、しかしつじつまをあわせつつ、添い寝しながら話します。
そう、寝てまうやろがッ、ということです。
で、この数週間の、いや、もう1ヶ月以上たちますが、かめくんの話についてですが。
もちろん、だいたい、いきあたりばったりに語っています。
でも、最近は「なんの話をするのか」と事前に聞かれるので、「かめくんの花火大会」など、てきとうなタイトルをいいます。
タイトルが決まれば、そこから話をつくっていきます。
読み聞かせと比較して考える、語り聞かせのメリット、デメリット
子供たちが眠るまえの儀式として、絵本を読んでいた頃もありました。
いわゆる読み聞かせです。
寝るまえの絵本の読み聞かせは、絵本を子供に見えるように開きつつ読んでいました。
これ、腕がつかれます。
さらに、読んでいるこっちがうとうとしちゃって、絵本を落とすこと数回、たいへんあぶなかったです。
そんなことをふまえつつ、語り聞かせのメリット、デメリットを考えてみました。
教育とか、子供の情緒とかのメリット、デメリットではなく(そんなのは専門家にまかせておけッ)、たんなる親という立場で語り部を演じることの、です。
語り聞かせのメリット
- 本を持たなくていいので腕も手もつかれない。
- 電気を消したまま、暗いなかで話しはじめることができる。
- 本も明かりもいらないので、片づけ消灯等の作業がいらない。
- そのまま、いっしょに眠れる。
語り聞かせでは、明かりを消しておけるというのが最大のメリットだと思います。
子供が集中して、眠りに誘導できる環境です。
語り聞かせのデメリット
- つねにあたらしい話をもとめられ、なんの話をすればいいのか、こまる。
- てきとうに話しだしたら、つじつまが合わないと子供に指摘される。
- 子供が話の設定に口を出して、わけがわからなくなる。
- 昨日のつづきを覚えていなくて、あせる。
- そのままいっしょに眠ってしまってはまずいのに、つい子供といっしょに眠ってしまう。
書いてみましたが、いわゆるわたしの個人的なメリット、デメリットです。
へたに伏線をはっておくと、「あれ、さっきの○○はどうなったの?」なんてことを質問されて、「もうそれは終わったんだよ、○○が折れて、××××になったんだってー(なぜか伝聞)」とむりをとおすことになります。
また、いちばんのわたしにとってのデメリットは、あのー、つい、いっしょに寝ちゃうんですけどォー、って点です。
話自体はたいした内容ではありませんが、つねにあたらしい話を毎晩毎晩毎晩……毎晩だッ、という母の身の上になってみろ、眠ってしまうにきまってるんだー。
しかもですね、へたすると、息子よりも早く寝ちゃうからね。
しかし、息子はたのしみにしている(たぶん)
そう、電気を消して話すものだから、むしろこっちがさきに寝ちゃうわけです。
息子にしかられながら、へろへろで、なにいってるのかわからない(←息子にいわれる)状態で、自分でも、語尾がヘニョヘニョ~ロ、となって、ア、ヤベヤベ寝てた、とわかるくらい、寝てしまいます。
そして、自分がどこまで話していたのかもおぼえておらず、つぎの晩に、息子から「昨日のつづき」といわれて、な、な、なんの話だっけーッ? となります。
そんなへろんへろんな話ですが、息子はたのしみにしているみたいなので、ほぼ毎晩、運よく息子が寝入ってしまわないかぎりは、毎晩、これです。毎晩。
きっと、今夜も。
ではまたー。