よその奥さんを「やさしいなァ」と思った話。

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先日、近所の夏祭りに行ってきました。

中2娘は別行動ですから、小3息子と40代夫婦の3人です。

その夏祭りはわりと広めの公園でおこなわれていて、ちょっとしたステージがあって、ダンス発表とかジャズとか、ちょっと今風、おしゃれな感じ。

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祭りの日、ころぶ姿を見た

入道雲イメージ

この夏祭りの目的は、もう、晩御飯食べちゃおうよー、ということでした。

週末の土曜日、小3息子のプール帰り。

地元の自治会と近隣の保護者会による出店のほかに、パン屋さんとかピザ屋さんとか、プロも出張しているんですよ。

だから、わりと食べものをお持ちかえりしている人も多いのです。

ま、われら3人はレジャーシートもなく、草の上に腰を下ろして、ラムネを飲んだりフランクフルトを食べたり。

やきそば食べたり、かき氷食べたり、チュロス食べたり。

コロッケパン食べたり。

公園のはじっこのゆるい斜面に腰を下ろして、飲んだり食べたりしていたわけです。

すると、そのゆるい斜面を幼い子供を連れた家族づれが横ぎりました。

と思ったら、ごつい風体の旦那さんがスルッと音もなく、しずかに尻もちをつきました。

そのひょうしに、旦那さんが片手に持っていた発泡スチロールの浅い皿から、フランクフルトが飛びだしたのです。

「あー」

旦那さんは、草の上に放り出されたフランクフルトを拾い上げて「うわー、どうしよう」なんていいながら、奥さんに話しかけていました。

その様子を見ていた小3息子は、なんともいえない困った顔をして「うわー、どうするんだろうね」なんていっていました。

40代夫も「あれはたいへんだね」と他人事ながら、心配そうなのです。

わたしもたいへんな瞬間を見てしまったので、おどろきがかくせませんでした。

それから、ふしぎな気持ちに気がつきました。

その旦那さんは、音もなくすべって転んで、立ちあがって、フランクフルトを拾って、ばつが悪そうに奥さんに話しかけて。

そんなことが起こったというのに、しずかなのです。

「あの奥さん、やさしいねぇ」

わたしは感心して思わず声に出しました。

家に帰ってからゆっくり食べようとしたフランクフルトが台なしになったというのに、その奥さんは声もあらげないし、フランクフルトを買いなおすわけでもなく、親子3人そろって帰っていったのです。

奥さんがどんな表情をしていたのか、わたしからは見えませんでした。

連れていた子供も、小さいせいか、まったくさわがなかったんですよね。

こわもて風の旦那さんの転び方も、すごくしずかだったし。

スルンッてすべって、草の上だったから、たいして痛みもなかったと思います。たぶん。

人は、あんなにもしずかに転ぶものなのだなぁ。

すぐ近くで見ていると、ふしぎな気持ちになる光景があります。

そういうの、です。

ではまたー。

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