夫の持ち物のひとつに、謎のピンクハンガーがありました。
かなり年季の入ったピンクのプラスチックハンガー4本。
まえから不思議に思っていたのですが、やっぱり夫が選んだものではありませんでした。
そう、お姉ちゃんです。
わたしにしてみたら、義姉。
つまり、義姉が短大時代に使ってた過去の遺物がまだあったんだね。ヒェー
使えるうちはピンク色でも使う夫
もういいから。
いいかげん、手放しちゃっていい、捨てちゃっていいんだから。
約4半世紀、夫とともに引っ越しをくり返してきた、義姉のピンクハンガー。
元カノとか、そんな色気のある話ではなく、義姉。
単なる捨てられない男症候群じゃないですかー。
なんというか、なんにも気にしないのだな。
こだわらないのだな。
だったら、わたしがこだわってもいいよな?
いまさらながら、そんなふうに思います。
こだわりの強い人と付き合うよりは気楽でありますが、そうかピンクハンガー。
いままで見逃してきたけれど、さっさと捨てておけばよかったです。
執着しているわけでもなく、とくに捨てる必要もないから捨てなかった、だって壊れてないし使えるし。
そんなふうに、モノを持っている。
夫にとってのピンクのハンガーにあたるものが、わたしにもあるのでは?
わたしもまた、そんなふうになんとなく持っているモノが、奥深くにしまい込まれているような気がします。
あたりまえすぎて、気にとめていなかったもの。
あるから使うけど、なくてもいい、どーでもいい、みたいな。
そんなモノがまだ残っているのではないか。
モノを見直し、生活を見直し。
夫を見つめつつ、じつは自分を見直しているというようなー。
夫に批判的であるとき、自分にもまた批判的であるのだ、と思います。
ではまたー。