ときどき小学校の宿題に、絵日記があります。
小3息子の絵日記は、思いがあふれて書ききれないことがありました。
宿題用の絵日記の紙は1枚しかありません。
枠の外にはみ出して書く、裏に書く、どちらも小3息子に却下されました。
しかたがないので、ぜんぶ消して書き直しです。
消しては書き、書いては消す
清書用の絵日記の紙は1枚。
最後の行まで書いた絵日記を、いったんコピーしました。
コピーした分を下書きにします。
いったん、絵日記の紙に書いた文章は、40代母がていねいに消しゴムで消しました。
小3息子はコピーを見ながら、小さな文字で、絵日記の用紙に書きなおしを始めました。
ところが。
小3息子の思いはさらにあふれだしたッ。
コピーに書いていある以上の文章を、絵日記の用紙に書きだしたのです。
「書ききれなくなっちゃった」
急がば回れ、とはこのことかッ。
40代母は、小3息子に原稿用紙を差し出しました。
縦20文字、横20行のよくある原稿用紙です。
原稿用紙に書けば、文字数がわかります。
絵日記の用紙は、マス目ではありませんから、文字を小さくすれば、わりとたくさん書きこめます。
小3息子が限界まで小さい文字で書くと、1行に40文字弱を書きこめるのです。
そして、まず小3息子には原稿用紙に日記文を書かせました。
すると原稿用紙に約16行です。
これなら絵日記の15行に入ります。
やれやれ、とようやく小3息子の絵日記が書き終わりました。
とても小さい文字でたくさん書いています。
けっきょく小3息子は、絵日記の紙に1回目、絵日記の紙に2回、原稿用紙に3回、絵日記の紙に4回、と書きなおしました。
書きたいことがあったから。
宿題だから、と数行書いて終わらせることもできるのに、この熱意。
夢中になることがあれば、何回やり直すのも苦ではないのだ。
小3息子は満足そうに、絵日記の宿題を仕上げました。
そろそろ夏休みも終わりに近づいております。
ではまたー。