平日の夕食前、わたしをのぞく3人が、いっせいに読書していました。
しんと静まり返ったキッチン。
3人がそれぞれ真剣な顔で読んでいます。
そう、捨て活をすすめていた40代主婦が、どかんと一気買いしてしまったのです。
「こ……、こ、子供のためだから」←ふるえ声で
角川マンガ学習シリーズ、日本の歴史
もちろん、買うまでにいろいろ悩みました。
置く場所はもちろん、金額、出版社、絵柄、等々です。
まー、少女マンガで育った40代主婦は絵柄の好みがありまして。
どうしても昔ながらの安心感として、やっぱりこれだよね、と選びたかったのは小学館の『学習まんが少年少女日本の歴史』(全23巻)です。
しかし、読むのはあくまでもわが家の少年少女、いまどきの中3女子と小4男子です。
日ごろ慣れ親しんでいる絵柄は、いまどきの絵柄なんですよね。
この角川のマンガ学習シリーズは、いうなれば、いまどきの絵柄で描かれています。
もちろん、マンガ学習シリーズにありがちな表紙は有名作家、中のマンガは別人。
学習マンガにはよくあることです。
そんなもろもろを思い悩みつつ、エイッと買ったのが『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全15巻+別巻4冊セット』でした。
買うなら夏休みまえに買おう、と思っていました。
夏休みのヒマな時間、だまって読んでいてくれたら助かるじゃないですかー。
まず、読み始めたのは小4息子です。
「なにこれ。買ったの? エッ」
全15巻、加えて別冊4巻に絶句する小4息子。
小4息子はさっそく1巻を読み、2巻を読み、3巻をとばした!
たぶん3巻の表紙、平安美女2人がならんだ絵にひいたと思われます。
そういう年頃です。
いま、江戸に突入した小3息子。
そして、中3娘が「世界恐慌はのってるの?」と、なにやら知ったふうな口をききながら読み始めました。
もちろん世界恐慌はのっています。
日本の歴史の流れにかかわる世界の動きはのっていますってば、娘よ。
そして帰宅した夫が「おー」と歓声をあげて、1巻から読み始めると、わたし以外の3人は無言で『日本の歴史』を読みふけりました。
家族無言、声をかけることすらできない雰囲気のなか、ただひとり夕食の準備をする40代主婦、ワンオペ晩御飯づくり。
ほんとうにマンガの効果って、すごいですね。
うち、テレビないし、会話がないとほんとうにしずかになるんですよね。
無言でページをめくる家族たち。
ほんとうだったら、わたしだってその輪のなかに入りたいんですよ!
もっとも、夕方ペラペラと読み始めて、そのまま立ち読みで1冊読んだ40代主婦の足元には、床に座り込んだまま読みつづける小4男子がいたわけですから、マンガキケン。
学習まんが全15冊なんて、40代主婦にはキケンすぎます。
この夏、子供と過ごす夏休みに読みふけろうと思います。
でもふとしたときに「お昼ごはんは?」「おやつは?」っていわれるんですよねー。
母はねー。
ではまたー。