実家にいた子供のころ、暖房といえばコタツでした。
実家のコタツは掘りゴタツ、炭や豆炭を使っていましたから、電気とは比べ物にならないあたたかさだったのです。
たまに火が立ちのぼるあぶないこともありましたがな。
しかし、わが家はもちろん電気ゴタツ。
しかも年々、いらないような気がするんですよね。
コタツはリリンの生み出した文化の極みだよ
コタツを捨て活したい。
年々、気持ちが強まっています。
しかし、わが家には強硬な反対派がいます。
夫です。
コタツ好きの夫は、気温の下がる6月までコタツを出していたいのです。
そのとおりにしていたら、いつまでたっても片づかないので、今年はもう片づけました。
コタツは人を堕落させます。
コタツには睡眠導入剤が仕込まれているとしか思えない。
夫も娘も、コタツに入ったとたんに眠ってしまう。
そんな姿を多々見ておりますので、先の冬、いちどもコタツに足を踏み入れなかった40代主婦です。
コタツにあたってしまうと、立ちあがる機会を失ってしまう。
実家の父は、すわると立ちあがるのがおっくうになるから、帰ってきたらすわらずに家事をするといっていました。
わたしもいつのまにか、すわらずに動くようになっていました。
買物から帰ってきても、片づけて、調理して、食べるときになって初めてすわる、ような。
こうして書いてみると、たいへん主婦っぽい動きです。
そういう身軽な動きをするには、コタツは向いていないのです。
わたしだって、コタツに入ったら、もう出たくないですもん。
ではどうするか?
だったら最初からコタツに入らない、という選択です。
そんなこんなで、40年以上生きてきて、はじめてコタツに入らずに冬を越しました。
おどろくべきことです。
でも、いまはそういう生活。
ではまたー。