この手の、創業者さんの起業話って最近だと、ネットで有名になったダイソーの創業者、矢野博丈さんのネガティブ発言のものを読みました。
ゼロスタートしている創業者の方の話って、苦労話やら失敗談やらがおもしろいのです。
もともと、鳥羽博道さんの名前は、本田健さんの『大好きなことをして人生を自由に生きる!』というムック本で知りました。
『大好きなことをして人生を自由に生きる!』では、特別対談として鳥羽博道さんをはじめ、7人の方と本田健さんが対談しています。
その対談を読んでいたので、ドトール創業者の鳥羽博道さんの名前は知っていました。
しかし、対談での話なんて、鳥羽博道さんの魅力を半分も伝えてないー。
日本刀を振りかざした父親から逃げ出す16歳
ムック本の対談では、16歳で上京したと書いてありますが、どういう状況で、ということは書いてありません。
『ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記』を読むと、実際には日本刀を振りかざした父親から、逃げるように家を飛び出しているのです。
そうなるいきさつについても、本にはくわしく書いてあります。
父親はふだんから日本刀を振りまわしていた人物ではありません。
たまたま、いろいろなことのたまたまが重なっての、日本刀抜刀! です。ギラーン
感心したこととしては、鳥羽博道さんという人は、そんな父親を責めてはいないのです。
むしろ尊敬しているし、助けようともしています。
人間がそうなるには、そうなるだけの理由、生い立ちがあるのだ、という考えかたです。
その考えかたから、鳥羽博道さんは自分から700万円をだまし取った相手も、失言した新米の弁護士をもゆるしている。
この、700万円をだまし取られたときの話がすごくいいんですけど。
この本を読んでいると、鳥羽博道さんはすごくまっすぐな、少年マンガの王道を行くような人みたいです。
700万円をだまし取られたあと、鳥羽博通さんの行きついた考え、そしてその後の成功を思い合わせると、この世の中もあながち間違っちゃいないってことになります。
まだまだ、まっすぐで純粋な思いが通じる世の中である、ってことです。ヨカッタネ
マンガで読む立身出世物語みたいなのがあったら、日本刀を持った父親に恐れをなして飛び出すシーンと700万円をだましとられたエピソードははずせません。
パンを持って栃木のハムソーセージ会社に行った話もすてきです。
やっぱり、なにか成し遂げた人の話っておもしろいなー、と。
子供のときだと、学研の歴史偉人伝みたいなの、見開き1ページで読めるマンガ偉人伝とか、好きでした。
そういう流れで、自伝とか伝記ものを楽しんでいます。
ではまたー。