3月下旬、娘の高校説明会に出席しました。
じつはこれが、わたしにとってのはじめての某高校説明会だったのです。
これまでずっと、娘にまかせきりでした。
夏休み中の説明会も、合否発表も、いちども某高校へ足を運んだことのなかった40代保護者です。
しろうとだから、わかりません
娘がさいしょの子供なので、いまどきの高校説明会がわかりません。
そもそも自分の時代に、高校説明会ってあったっけ?
春休みに宿題なんて、なかったよね?
そんな疑問を抱きつつ、娘の高校説明会につき添いました。
もちろん、保護者としてなにを着たらいいのかなんて、わかりません。
娘「わたし説明会になに着てくの? 高校の制服、届いてないよ?」
40代母「中学の制服でいいんだよ。3月31日までは中学生だからね」
そう、学生の制服は恥じることなきフォーマルなのだよ! と娘に語りつつ、それよりなによりわたし自身はいったいどうする? という気持ち。
黒コートを着ていけばいっか、と思っていたのに、今年の3月はコートじゃあたたかいかもしれない春の陽気がつづいていました。
ということで、けっきょく、一張羅のジャケット着て、ストール巻いて、ほぼほぼ卒業式とおなじ服装で、高校の説明会に出席しました。
しろうとだから2時間半前に到着しました
われわれ親子は、しろうとなんで。
高校しろうとだから、説明会の開始時間より2時間半もまえに到着しました。
説明会の開始時間の1時間半前には教科書販売、ジャージの試着がはじまるので、それらに出遅れてはいけない、と。
また、情報開示の請求をしたかったので、早くいかないと混雑する、と。
たぶん、みんなおなじこと(「説明会の日に開示請求しよ」)を考えるはずだから、混みあうはず、そうにらんだのです。
こちとら、しろうとだから。
それにしても2時間半前だから、さすがに早すぎたな、娘の視線がいたい。
そう思っていたのですが、似たような親子がいました。
そして、情報開示請求。
この、情報開示請求って、請求者(この場合、娘本人)に見せるものだから、付添いの保護者はちょっと席をはずして、うしろに下がって待っていました。
入試の点数は見せてもらうだけなので、メモ用紙を持っていったのですが、高校の事務室には専用の紙が用意してありました。
そして、調査書(希望者は10円で写しがもらえる)の写しをもらって、いったん高校を離れました。
なにしろ時間がたっぷりあるので。
高校入試の開示請求
いまどきはこんなのがあるのね、みたいな感覚です。
- 中学校の調査書になにが書いてあったのか、を知ることができる。
- 高校入試の得点を知ることができる。
娘の性格からすると、知りたくない、見たくない、見るな、ぜったい見るな、ってなるかもしれないから、そのときはコッソリ見に行こう、と思っていました。
受験者本人ではない場合、手続きがめんどうになるのですが。
しかし意外にも、娘は開示請求に乗り気でした。
なんなんでしょうね。
娘としては「調査書にはいったいなにが書いてあるんだ? ヘンなこと書いてあったらゆるさん」みたいな気持ちと「わたしの実力、高校入試でいかほどか?」みたいな、そんなこんながあったのかもしれません。
けっきょく、入試の得点は、自己採点プラス20点くらいでした。
ということは、ほぼ自己採点どおりだったみたいです。
自己採点では理科がトップだったけど、実際には社会が数点こえていました。
そして気になる調査書は、ふつうにほめられていた、と思いますけど。
こんなもんじゃないかなァ。
あとは、調査書のことを考えたら、成績って1年のときからの積みかさねが大切なんだよね、とつくづく感じました。
娘は、3年生になってからがんばって伸びていったので、1年次、2年次がもの足りない数字でした。
そういうのがわかっていなかった40代保護者です。
もちろん、本人もわかっちゃいなかったわけで、塾にかよう利点はそんなところにもあるのかなー、と。
そんなにおカタくなかった保護者の服装
さて、高校の伝統とかなんとかかんとか聞いていたので、一張羅のジャケットを着ていったのですが、周囲の保護者はぜんぜんラフでした。
もちろん安定のスーツ着用保護者もいたし、まったく、ぜんぜん、ふつうに軽装な保護者もいる、という。
保護者の服装は、みごとにばらばらでしたなァ。
そして、われわれ親子の前方の席がずっと空席でしてね。
10分前になっても、あらわれる気配がないんですよ。
娘が「もしかして、欠席なのかも」といい出しました。
プロ保護者、しろうと保護者
いや、まてまて、2時間半前に到着したわれわれ親子が高校どしろうとなら、おそらく前方の親子はプロなんですよ。
おそらく、第2子第3子の高校入学なわけ。
ジャージもお古があったりして、試着の必要なしっていうプロ。
そう、プロは5分前になってもあらわれない。
「さすが、プロはちがう」
40代どしろうと保護者は感心することしきりです。
こちとら2時間半前に高校到着したしろうと親子ですから。
そして、説明会開始3分前になって、プロ親子は登場しました。
(さすがだ!)
わたしもプロっぽくふるまってみたい、ちょっとこなれた感じの保護者をよそおってみたい、そんなふうに思っていました。
そんなことを考えてしまう時点で、恥ずかしいくらいシロウトなわけですが。
説明会終了後、さっと立ち上がって出口に向かったわれわれ親子。
体育館の出口で、購入したばかりの教科書類を忘れたことに気づき、座席へともどりました。
出口で待つ娘のために、勇気を出して初対面の先生に声をかけたり、頭をさげたり、いきなりこれか、という気持ち。
わたしは、自分の考えるカッコよさにはほど遠い、40代保護者でありました。
ではまたー。