今年、息子は中学生になりました。
ちなみに中学受験はあっさり不合格となり、自宅近辺の公立中学校への入学です。
中学受験に関しては、わたしは息子の資質を見誤っていたのではないかと思うくらいに、受験自体に舞い上がっている息子を発見しました。
いろいろが初めてすぎて、興奮してしまって、突っ走ってしまったのではないか、息子。
そんな、こんなで、息子は、表向きは冷静さをたもちたいタイプだけど、内面はピョコンピョコンと落ち着かないタイプっぽいです。
そして、6年間の小学校生活において、ひとりの友達もつくらなかった息子に、ついに、友情のきざしが見えてきた!
息子、話しかけられる
まず、入学式の日、息子は話しかけられたそうです。
ひとりは元クラスメイト。
これはわかる。
だれしも、中学進学は不安、クラスの中に見知った顔があれば、たとえ友達ではなくとも話しかけることでしょう。
そう、息子に話しかけてきた元クラスメイトは、おなじクラスに友達がいなかったから、息子に話しかけてきたのです。
ただ、それだけのこと。
しかし、さすがは中学校、そこからがちがいました。
中1息子は、出身小学校のちがうクラスメイトから話しかけられたのです。
中1息子のかよう中学校には、ふたつの小学校の出身者が入学します。
ふたつの小学校からほぼ半々、そこに他の小学校からきた生徒がぽつぽついる感じ。
そうしますと、小学校における中1息子の立ち位置を知らない面々が約半数いるわけです。
休み時間にいつも、ポツンと教室に残っている男子としての息子を知らない面々。
どうやら、そういう他の小学校からやってきたグループが、「友達づくり」のため、息子へ声かけをしてきたそうです。
そして、中1息子にどんな心境の変化があったのか……。
とりあえず、入学式の日は、クラスメイトに話しかけられる体験をして終えた中1息子。
まさか、この交流に進展がおこるとは、このときだれが予想しえたでありましょうや。
息子、ボールペンを借りる
保護者として、わたしも無頓着だったかな、と反省したのですが。
中1息子ってば、個人的にボールペンを持ってなくてな。
となりの人に、ボールペンを借りたのだそうです。
そしてそれが、やはり、他の小学校出身者。
というか、入学式に話しかけてきたグループのひとりらしい。
中1息子にもいったのですが、モノを借りるという行為はひとつのコミュニケーション。
初対面の人と話すきっかけをつくるために、わざとペンを借りるという人もいるくらい、つかえる小技です。
ペンをかして、とたのまれて、ことわるクラスメイトはそうそういない。
中1息子、進歩したなァ……。
そう感じた入学式翌日でした。
そして、さっそくボールペンを買いに行きました。
息子、消しゴム落としをする ←人生初!!
中1息子は、学校でおこったことをわりと話してくれます。
どこまで話して、どこから話さないのかはナゾですが、わたしが想像する中1男子はこんなに話しません。
それとも、いまどきは中1男子も家族とよく話すのかね?
息子が特殊なのかね?
娘のときにも面食らったけど、現代においては、思春期であっても子供が親と話すのかね、男女問わず?
こんなとき、自分の思春期とくらべる無意味さを感じます。
思うに、中1息子の友達関係、交流について、たいへん関心をいだいている、この母のために話してくれたのだと思いますが。
中1息子、とうとう、消しゴム落としを経験しました!
休み時間に、その他の小学校出身の生徒たちと、消しゴム落としを!!
小学校生活6年間で、体験したことのない遊びですよー。
「いや、1年から3年くらいのときにやってるかも……」と中1息子はいったが、たぶん、やってません。
やってるとしても、ひとり遊び……だろ?
すごいー、すごいー、なにが起こった?
ということで、中1息子の休み時間消しゴム落とし体験は、またたくまに家族間でシェアされました。
まー、息子から話を聞くと、小学校でも高学年になってからは、「こまったときに助けてくれる同級生」の存在があったそうです。
それを「仲間」といった、息子よー。
それだよ、その感覚だよ。
学校生活、集団生活には、自分ひとりではこまってしまう場面があるんだよー。
そんなときに、君を助けてくれる人がいたのかー、よかったなー。
君が助けをもとめ、そのもとめに応じてくれる仲間がいたのかー、よかったなー。
なんか、そんな、気持ちです。
いまさらだがな。
息子は今後おくれて、いろいろ経験し、感じ、考え、悩むのだな。
娘とはちがう、いろんな問題が、一気に押しよせてくるような気がします。
思春期だし。
いきなり俗っぽくなってしまうか、このまま独自路線をゆくか、ですね。
娘は、友達によって、かなり揺さぶられた時期がありました。
中1息子はどうなることか。
母親としては不安でもあり、たのしみでもあります。
ではまたー。