中学生男子の下着はボクサーブリーフにしようと思っていました。
それは、女子のブラデビュー的な。
しかし、中1息子は自分の持ち物にこだわります。
ブリーフから、ボクサーブリーフへと乗り換えてくれるだろうか、と不安がありました。
まー、そこには、兄3人のなかで育ったわたしの、男子は中学生になるとブリーフからトランクスになるという考え方があったからです。
息子のやせすぎ
息子はやせています。
やせている男子が、どのくらいやせているのか、その具体的な数字を知ると、わが子ながらおどろきます。
中1息子は、いま150センチ、33キロです。
そもそも40キロをきっているのが想像がつきません。
せめて、35キロになってくれたら、とさえ思う日々です。
息子の体重とボクサーブリーフは一見するとなんの関係もないように思えます。
しかし、あるのです。
息子は気がつくと、3年おなじパンツをはいているではないかッ!
だって、はいってしまうんです。
これまで衣類とは、サイズアウトしたら買い替えるのが基本だったものですから、気がつくと2年以上たっていたのです。
これには、わたしもおどろきました。
だいたい、120センチから、130センチのブリーフに買い替えたとき、「あちゃー、ぶかぶか」と思ったんですね。
まだ、交換するのは早かったなー、と。
そして、なかなかピッタリにならないなー、と思って。
はっきりいって、さいきんやっとピッタリになった、と感じます。
ボクサーブリーフはお好き?
この春休み、わたしは長きにわたる悩みを息子に話しました。
「あたらしいパンツを買おうと思う。
しかし、あたらしいパンツの候補として、ボクサーブリーフという形のパンツを買おうと思っている。
けけくんは、ボクサーブリーフという、このあたりまで丈のある(と、ふとももを指で示す母)パンツを知っているかい?」
すると、そういうのをはいている子を見たことがある、と息子けけが教えてくれました。
そして、ボクサーブリーフをはくことに前向きな返事をいただいたのです。
そうか、よかった。
息子は未就学児のときに、買ってきたボクサーブリーフをはいてくれませんでした。
ですから、それ以来わたしは、どんなに安くともボクサーブリーフは買わなくなりました。
そう、ボクサーブリーフが安かったから買ったものの、それまでブリーフしかはいてこなかった息子はとうとうそのボクサーブリーフをはいてくれなかったのです。
子供の衣類にはよくあることですが。
そんなブリーフ派の息子が、この春、ボクサーブリーフデビューで中学生アピール。
という流れです。
ただし、息子からの条件があって「シンプルなのがいい。せめて、ボーダー?」とのこと。
これが、むずかしいんだよー。
息子に現実を理解していただく
安価な子供服を買おうとすると、なぜか派手柄にあたります。
地味なのを見つけた、と思うと、なぜそこにクラッシュ柄を入れてきたかー、という背後デザイン、蛍光色の英字バーン!
パンツに関しても、息子に売り場の現状を見ていただくまえに、わたしがひととおり見ています。
家からいちばん近い場所にある大手スーパーの男児下着コーナーです。
そして、春休みに息子とともに男児下着コーナーへ足を運びました。
ものごころついた息子が、下着売り場を見るのははじめてじゃないかな。
男児下着コーナーには100センチから160センチまでのサイズが置いてあります。
息子に買おうとしているのは、140センチのボクサーブリーフ、さらにウエスト部分がソフトゴムになっていないもの。
さいきんのパンツは、ウエスト部分がむきだしのゴム、そのまんまゴムの縫いつけ状態になっていて、わたしが好かんのです。
アレは、食いこんで痛くなったり、かゆくなったり、せんのですか?
あのゴム部分を輪に縫いとめている部分は、チクチクしそう、と思ってしまって自分にも子供たちにも買ったことがないのです。
さわってみると、想像よりもやわらかかったから、実際はそこまで気にならないのかもしれない、と思いつつもつい避けてしまうのがゴムの直縫いパンツ。
そして、選びたいのはウエストがリブになっているボクサーブリーフです。
このあたりの事情も、実物を交えながら説明しました。
すると、その下着売り場には、140センチ、地味柄、ウエストリブ、ボクサーブリーフ、という条件を満たす商品が1種類しかなかったのです。
1種類とはいうものの、2枚組ですから、その商品を購入すれば、息子のボクサーブリーフ所持数は2枚になります。
これは、と思えばサイズがない。
サイズを見れば、柄が派手。
息子の希望としては、パンツはそれぞれ別柄がよいとのこと。
パンツの柄の基本的な配置について
これは、経験がものをいう。
2枚組のパンツの柄について、息子は疑問をいだきました。
売り物のパンツはパッケージを開けるわけにもいかず、しかし、開けなくては表に見える柄がいったいどの位置にあるのか、わからない、と。
ふむふむ、もっともな疑問であります。
そこでわたしが経験から答えたのは、柄があると考えられる場所は2ヶ所、左前(と、指で示す)か後ろ(と、指で示す)である、と。
まちがっても、前方まんなか、股間にはないから安心しろ。
ボクサーブリーフをさがしに
とりあえず、2枚のボクサーブリーフを手に入れた息子は、そのはきごこちをためしました。
そして、さらなる追加購入の決断をした中1息子とともに、徒歩20分を超える大手ファッションセンターへと足をのばした週末。
なんとか、ぎりぎり、中1息子の希望にそうボクサーブリーフが追加4枚買えました。
シンプルなデザインに、なぜわざわざキラキラのラメタグを縫いつけるのか。
その、ワンポイントのラメによって、中1息子がしぶい顔をしてみせたではないですか。
かように、安価でシンプルなボクサーブリーフを入手するのはむずかしいのです。
男子中学生のパンツ事情
息子へボクサーブリーフを語ったときに、わたしは自分の兄3人のパンツ変化について思い出していました。
ベビーブーム世代の4人兄弟の末っ子に生まれたわたしは、下着といえばグンゼの白い下着でした。
兄たちのパンツは、白ブリーフ。
それが、中学生になると木綿のトランクスになりました。
そんな時代でした。
長兄とは年が離れていたため、どんなトランクスをはいていたか覚えていないのですが、もしかするとずっと白ブリーフだったかもしれません。
そして、実家を出て、母の目から逃れることによって、自由意志のトランクスを手にしたのかもしれません。
だって、長男だから。
次兄は不良だったから、早めのトランクスデビュー。
ごく普通のチェック柄、印象に残らない、普通一般のトランクスでした。
ところが、三兄だ。
これは、わたしのトランクス観を超越していた。
あんな柄のパンツ、はく人がほんとうにいるんだー、と知ったのが、三兄のトランクス。
経済観念の発達していた三兄だから、セール品のやっすいのを買ったのだろうか、と思ったこともありました。
しかしなぁ、ほんとうに食品パッケージ柄のキャラクターパンツをはく男がいるんだな、というおどろき。
こんなパンツを見た彼女は、考えなおしたりしないんだろうか、と当時の妹は感じていました。
いや、もしかしたら、彼女からのプレゼント、なのか?
三兄とは、とにかくトランクスの柄の趣味があわなかったのです。←あわなくてよい
のちのち、わたしは夫になる男性のトランクスを見ることになるのだが、わたしの許容範囲内の平凡な柄でした。
もし、夫のトランクスの柄が三兄と同等であったら、若いころのわたしは夫のトランクスを悪趣味である、といいはなったかもしれません。
と、いうように、わたしは心がせまいなァ。
派手なキャラクターパンツって、ウケねらいのネタパンツなのかな、と思うのですが、三兄のほかの模様のパンツも、なぜこの柄を選んだのかー、という感じで、理解できなかったな。
ま、兄妹なんで、そんなのでいいと思いますが。
白ブリーフは、いま……
そういえば、息子にパンツの話をするついでに、「白いブリーフはいてる子っていた?」とたずねてみました。
すると、なぜか息子は笑って「いや、いないでしょ」というのです。
いないでしょ、いるわけないでしょ、なにいってんの、みたいなニュアンスの答え。
そっかー、そうなんだー。
でも、売り場には、そっと置いてあるんだよね。
ファッション的に、というより必要があって?
校則?
あるいは衛生的にわかりやすくするため?
ブリーフからの脱却
息子の場合、パンツは柄物、肌着(アンダーシャツ)は白色、で育てていました。
そうしましたら、小学校中学年の頃には、購入した色つきヒートテック半袖を着てくれませんでした。
肌着は白なのだ、と。
いまなら、ヒートテックという素材の特徴を知っているから、着てくれるかもしれませんが。
幼いときからのすりこみ?
そこからの脱却をこころみる中学校入学、新学期、春、はじまり。
そんなとこでしょうか。
ではまたー。