だれかに話すことで自分の体験にちがう一面が見えてきたことがあります。

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親からくり返し語られる、自分の幼少の頃のエピソードはお持ちでしょうか?

わたしは幼い頃の自分がしたことについて、このように親から語られていました。

わたしが3歳くらいの頃、父親が人形を買ってきた。

その人形は黒人の人形で、それを見た3歳のわたしが泣いてしまった。

わたしが泣いたので、父親は肝をいった。

それ以来、父親はわたしにおみやげを買ってこない。

肝をいった、というのはわたしの母親がいったそのままの言葉で、腹を立てた、という意味です。

これは、たぶん、わたしがものを買ってもらえない理由として、自分にいい聞かせてきたことでした。

せっかく父親が人形を買ってきたのに、3歳の女の子は人形を見て泣き、父親を怒らせた、だからそれ以来、女の子がおみやげを買ってきてもらうことはなかった。

もしも3歳の女の子が、人形をもらってよろこんでいたら、父親はそのあとも女の子におみやげを買ってきたのだ、ということです。

だからわたしは、ずっとわたしがわるいのだと思っていました。

わたしに原因があって、ものを買ってもらえないのだと。

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クリスマスプレゼント、もらったことない

人形イメージ

わたしが高校生のとき、友人とクリスマスプレゼントの話をしました。

わたしはクリスマスプレゼントをもらったことがありません。

そのときに、じつは……、とわたしが話し出したのが、上記の人形の話です。

すると、その友人は「3歳の女の子に、黒人の人形はないよね。びっくりて泣いちゃったんじゃないの? ふつうリカちゃん人形とか、バービーとかあるじゃん」とわたしが思いもよらない解釈をしたのです。

いまにして思うと、わたしは自分がクリスマスプレゼントをもらえないのは、自分が3歳のときに父親からもらった人形を見て泣き出したことに原因がある、と信じていたみたいです。

でも、実際には、兄弟が多くて、1人1人にプレゼントを買うお金のゆとりがなかったからだろうと想像がつきます。

わたしは友人の解釈をもっともだと思い、いままで感じていた、なんともいいようのない胸の中のわだかまりがすっと落ちていく気がしました。

思いますに、親がくり返し語るエピソードにはやはりなんらかの意図がかくされていて、親は意識的にか無意識にか、子供になにかすりこもうとしている、ような気がする。

と、親にとっては永遠に子供である立場の子持ち40代主婦は、今さらながら思うのでありました。

そして、わが身を振り返る

わたしが娘になんどかくり返し語ったエピソードは、「夏に水風呂に入って楽しんだ娘が、冬になっても水風呂に入るといってきかないので、しかたなく水風呂を用意した。娘は水風呂に入ると、さすがに寒かったらしく、水風呂のなかで立ちつくしていた」というものです。

ちなみに、場所は夫の実家、長野県です。

冬の長野で、それやるか? です。

つまりこれは、「聞きわけのわるい子供にたいして、経験を持つ大人のほうがただしいんだよ、といってきかせるための幼少エピソード」ということになるのでしょうか。

大人のお話は、へたするとすべてがうさんくさい説教、人生訓へとつながっていくので、気をつけたいです。

ではまたー。

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