同居していた祖母が亡くなるときに。
亡くなった年の夏に、祖母はいちど昏睡状態というのか、深い眠りに落ちました。
母がなんどもなんども大きな声で呼びかけましたが、目が覚めないのです。
それで、当時大学生だった兄があわてて帰省しました。
その日だったか、翌日だったか、祖母は目を覚ましました。
「いい気持だったぃ」
母は、「眠っていたら起こさなくていい」といっています
その後、母は、自分が祖母のように深い眠りに落ちていたら、そのまま起こさなくていい、というようになりました。
無理に起こすことはない、と。
わたしはすでに実家を出ていますから、そのことは、いちばん近くに住んでいる兄によく伝えておくように、母にいいました。
わたしではまにあわないと思いますから。
今日、父の従兄弟が亡くなりました。
夜中過ぎに、心筋梗塞だったそうです。
87歳。
夏野菜の苗を植え、この夏の準備していたそうです。
ずっと農業をしていましたが、数年前に仕事としての農業は引退して、好きなことをしてあそびのある日々を過ごしていたそうです。
惜しい、と思えるくらいがちょうどいいんだ、と父がいいました。
病気で寝込むこともなく、突然に。
元気な姿しか知らず。
数日前から微熱があったそうです。
父を通して、レタスやじゃがいもなど、わたしもいろいろな野菜をいただいていました。
父が兄貴と慕っていた人です。
自分がつくった野菜を人にあげるのが好きだったそうです。
いい人生だった、と人からいわれる生き方でした。
ではまたー。