この春に中学生になった娘。
春休みは片づけをするのにいい機会だと思って、声をかけました。
娘が6年間使った水色のランドセルは、引き出しワゴンのうえに置いてありました。
(母)「もうランドセルもいらないねー。片づけようか」
(娘)「……さびしいから、置いておきたい」
(母)「えッ?」
娘の口から、さびしいなんて言葉が出ると思わなかったので驚きました。
小学生から中学生になるさびしさ
そういえば、息子かよっていた保育園で知り合った某ママが、「娘が中学校に入ってしばらくは、卒業記念に作ったオルゴールを鳴らしてたんだけど、いまじゃ見向きもしないのよ」っていってました。
これだ!
このさびしさね。
まー、いつまでもオルゴールを鳴らしてるようでもこまるじゃないですかー。
そのうち、見向きもしなくなる、そういうもの。
ランドセルなんて、その筆頭ですよね。
取っておいても、しかたがない。
娘に、「じゃあまた背負ってみる?」っていったら、照れ笑いして背負わなかった。
ランドセルの役目が終わるとき
春休み、3月の終わりに、娘といっしょに中学の通学バッグを買いました。
そして、いままでランドセルが置いてあった引き出しワゴンの上に、あたらしい通学バッグを置きました。
これでランドセルの役目はおしまい。
娘はランドセルをまだ部屋に置いておきたい、とはいいませんでした。
子供は成長することでいらなくなるものが出てくるのが、はっきりとわかります。
あたらしく必要になるものがあり、同時にいらなくなるものがある。
小さくなった服は捨て、大きくなった身体にぴったりの服を着る。
大人もまた、こうしたものの入れ替えがあっていいはず。
古いものを手ばなして、新しいものを手に入れる。
子供とちがって、自分の決断が必要なことですけれど。
そうやって年を重ねていく。
大人も、子供も、です。
ではまたー。