まず、いまの中学校って、運動会と呼ばずに体育祭なんだなーってことなのですが。
小学校の運動会同様に、秋ではなく5月。
とはいえ、娘のかよう中学校では、今年の体育祭は6月の第1土曜日となりました。
6月というのは、おそらく、近辺の小学校とかぶらないように配慮した結果だと思われます。
いまどきの中学校の体育祭の昼食って?
そもそも、体育祭のときの昼食って、中学生が保護者と食べるわけないよね?
でも、いまどきって、どうなの?
親子が和気あいあいといっしょに食べちゃうわけ?
そこのところがまったくわからなくて、前日までも悩んだのですが。
なぜって、そのくらいのことをたずねられる、いわゆるママ友がいないからです。
娘にたずねても、「わかんない」
そもそもお弁当必要なの? 給食だったりする?
もう、そんなことまでわからなくなってくるわけです。
でも、ま、よくわからないけれど、お弁当は娘に持たせることにして、飲みものも普通の水筒(0.8L)とペットボトル(0.6L)を持たせることにしました。
お弁当について娘にたずねても、外で食べるのか、教室で食べるのかもわからないし。
でもまさか、炎天下になる可能性があるかもしれないのに、外にお弁当は持っていかないよね、まさか教室だよね。
いまどきの体育祭当日のお弁当事情
けっきょくのところ、娘のかよう中学校の場合。
体育祭の日、中学生は全員、教室でお弁当を食べる。
中学生たちが観客席から校舎へ移動するときに、親子が接触する機会がある。
そのときに、自分の子供へお弁当をわたす、自分の子供の水筒に飲みものを足してあげる、といったことができる。
でも、そういうことをしている親子はごく少数派です。
たいていの中学生は、昼食の時間になると、校舎へまっしぐらです。
あらかじめお弁当の受け渡しの話がしてある、とか、水筒がからになったヤバイ、ということでもなければ、親子の接触はまずないと思います。
昼食の時間は40分でしたが、やはり時間が押して10分延長になりました。
いまどきの中学校の体育祭を観覧する
小学校の運動会に関しては今年で7回目でして、よくわかっているつもりです。
しかし、中学校の体育祭は今年が初めてで、勝手がわかりませんでした。
自分たちが中学生のときはー、と夫婦で思い出話を語ったところで、それ、しょせん30年前の話ですから。
ただ、中学校からの体育祭のお知らせプリントには、場所取りに関する注意事項や、当日の開門時間に関する説明などがありませんでした。
そこから導き出される答えとして、娘のかよう中学校は、すくなくとも場所取りに朝ならぶ必要はないし、テントの設営もなさそうだし、撮影の場所取りもないんじゃないかな、ということでした。
じっさい、当日わたしたち家族(娘をのぞく3人)は、10時を過ぎた頃に中学校に到着しました。
そして、その時間にもぽつぽつ集まってくる家族が多かったのです。
校庭から離れた木陰にポップアップテントがちらほらあり、校舎の影にレジャーシートを敷いている家族がありました。
小学校とちがうと思ったのは、生徒の席は観客席から離れた場所にあり、そのあいだはロープで仕切られていました。
そして、トラックのすぐわきにレジャーシートを敷き、折りたたみ用のイスにすわって(日傘をさして)観戦する人が多かったです。
小学校とくらべて、折りたたみイスを使って観戦している人が多いのが印象的でした。
自分の子供だけ見る、というよりは体育祭をとおしてずっと見ている感じです。
わが家もそうですが、下の子供を連れて観戦する人が多くて、トラックから離れた場所では、小学生低学年くらいの子が遊んでいました。
息子も最終的には、帽子で砂遊びをはじめてしまったので、なにか遊ぶ道具を持ってくればよかった、と思いました。
中学校はわりと広いので、すみっこでボール遊びをしている子もいたんですね。
息子はポケモンカードか将棋を持ってくればよかった、といっていました。
今年、様子見でわが家が用意したものは、だいたいこんな感じです。
- 大きめレジャーシート(日陰、休憩、お昼用)
- 小さめレジャーシート(観戦用)
- 水筒
- お弁当、お菓子
- プログラム
本気で観戦するなら、レジャーシートと折りたたみ椅子と日傘があるといいと思います。
これらを用意している人は、動かないです。
いまどきの中学校の体育祭の種目
100m走やリレーはもちろん、ふつうにありました。
娘から聞いて、おもしろいなと思ったのは、種目が選べる、という点でした。
娘のいる1学年では、100m走か、障害物走を選べました。
そのまま走っても早い生徒は100m走、早さに自信なしなら障害物走、というような選択ができます。
そういえば、単純に走るだけの徒競走は100mだけしかなかったです。
自分の頃は200mとか400mとか、もうちょっと長さのある徒競走があったと記憶しています。
棒倒し
あと、夫と話していて、たのしみだったのが棒倒しです。
話には聞いたことがあり、マンガにもよく出てくる危険な種目のひとつです。
じっさいに見ると、よく中止にならないな、という一歩手前(あくまで一歩手前ね)な感じでした。
自チームの棒を守る生徒と、他チームの棒を倒しに行く生徒がいます。
棒のてっぺんには風船がつけられていて、他チームの風船をうばったら勝利。
で、すごいのは、あのー、人を人とも思わないような、若者の、まー、敵チームのやつらを足蹴にして、ましら(サル)のごとく登っていくんですね。
そのままスルスルと棒に登って、風船ゲット。
これ、いちばんきれいに決まった1試合です。
なにが問題視されるかというと、やっぱり、こぜり合いです。
攻守の生徒が、1対1とか、1対2とかでつかみ合いになり、押し倒して、テメーコノヤローみたいな、そんな状況になっちゃうわけなんです。
さすがに殴り合いにはなってないんですけど。
そこのところはルールを守っているのだと思いますが、どこまでがどうルールなのか、見ている保護者にはようわからんのです。
オスの本能というか、闘争心とか、そういうの、ですね。
かいま見せられた種目でした。
個人的には、こういうの、悪くないと思います。
自分の子供とか関係なく、見たくなる種目のひとつです。
これは、中学3年生男子のみの種目でした。
棒倒しはやはり、先生たちがかなり神経を使って、生徒のまわりで見守っていたのが印象的でした。
でも、競技中の注意はなくて、終わってからですね。
笛が鳴ったあとにつかみ合っている生徒には声かけをしていました。
棒倒しと組体操は、見守る先生の人数が多かったです。
部活対抗リレー
これも、マンガではよく見ましたが、実際に見るのははじめてでした。
テニス部はテニスラケット、柔道部はたたみを背負い、剣道部は剣道着に防具をつけて竹刀、パソコン部はキーボード、そんな感じで、それぞれのユニフォームとラケットなどを持って走るリレーです。
ある意味、仮装リレーっぽい。
だって、このリレーのために、体操服からわざわざ着替えてますからね。
柔道部とか剣道部は裸足よー。
パソコン部は制服ー。
部活対抗リレーの場合、バトンがバトンじゃなくて、それぞれの部活動の道具なんです。
だから、ボールをパスしてバトンタッチなんですけど。
サッカー部は思いきりはずして、ボールを追いかけているうちに、どんどん抜かされていました。アチャー
部活対抗リレーが終わったあとに、生徒たちはまた体操服に着替えます。
そのときに、「やっぱり陸上部には勝てねーわ」という声が聞こえてきました。
組体操
小学校の組体操が、さくっとなくなっていたので、中学校もそういうものなのかと思っていましたが、ありました。
やりました。
すごく見ごたえがあったです。
これは、1年から3年までの男子全員の参加種目です。
いちにさんしご!
と早口のかけ声とともに、つぎつぎと完成していく。
また、かけ声とともに、崩れていく。
これを1年から3年まで全員参加するのって、きびしいことなんじゃないかと思うのですが、練習の成果というのは、たしかに見るものを感動させる。
いちばん最後に、4段タワーをひとつ作ったのですが、それはもう、命知らずのヤローどもを集めたというか。
夫もいってましたけど、たぶん最後の4段タワーは有志で、運動部のガタイのいいやつらを集めている。
組体操って危険だからやめましょう、ってなっているわけなのですが、でも、危険だからやめましょうってできないこともあるわけなんですよね。
生きていくうえで、ですけど。
そういうときに、どうしても、命知らずな野郎どもの存在が必要で、4段タワーのいちばん上にそれこそためらうことなく、ぱーっと一気に駆け上がった生徒の姿を見て、あぶないんだけど、たのもしいというか、あれはもうヒーローだよねぇ、っていう。
ああいう子が、いつの時代にも必要だよね、って思ってしまったわけです。
ああいう子の親御さんて、すごく肝がすわってないとやってられんのではないかと思うけれど、それでも、ああいう子の存在って必要だし、貴重だなーと。
そんな危ないことやめてッ、っていっても、ウルセーって返して、ひとりで行っちゃうような、そういう男の子。
まー、怪我がなくてなによりでした。
いまどきの中学校の体育祭を終えて
体育祭を週末にひかえて、娘のかよう中学校では、毎日が体育祭の練習でした。
丸1日体育祭の練習だった、という日から、娘の顔は日増しに黒くなっていきました。
体育祭を終えたいま、娘の鼻はひび割れて、皮がむけはじめました。
中学校の体育祭は、団体行動、仲間意識、一体感、連帯感、でした。
小学校の運動会よりも迫力があって、見ごたえがありました。
自分の子供と関係なくても、見ちゃう。
目が離せなくなる感じです。
若者の一生懸命な姿はいい、と思う年になったというか、なってしまったッ。
自分の子供とか孫とか関係なく運動会を見に行っちゃうお年寄りの気持ちわかるよね。
そうなってきました。
ではまたー。