帰宅直後、中1の娘が「ごめん、やっちゃった」テヘペロッ
いいですか、アクリル絵の具は乾くと落ちません。
落ちません。
落ちま……せ、ん。ウワァァア
アクリル絵の具のついた体操服を確認↓
娘が中途半端につまみ洗いして、汚れがひろがったアクリル絵の具。青と赤。
体操服についたアクリル絵の具にたいする考え方
たいせつなことなので、もうちどくり返しますが、アクリル絵の具は乾くと落ちません。
あのね、そういうアクリル絵の具の特性をわかったうえで、「落ちないから気をつけてね」のひとことで授業するって、どういうことですかッ? センセェーイッ!
エプロンとか、いらないシャツとか、汚れてもいい服装を用意したうえで授業をして欲しいんですけどーッて思ったところで、娘が体操服を汚して帰ってきたいまとなっては、どうしようもない。
しかし、毎年こうして白い体操服にアクリル絵の具をつけて帰ってくるうっかり中学生がいるわけだから、なぜあらかじめ、汚してもいい服装を用意するように指導しないのか、という学校に対する不信、ひいては学校教育に対する不信、そもそも、わたしにアクリル絵の具を落とせるのかという不安。
(母)「アクリル絵の具は落ちないから、上から白く塗るしかないね」
(娘)「エッ!?」
娘の学校は、ブラウスの下に体操服を着るという決まりごとがあります。
体操服を1枚しか買っていないわが家では、夜に体操服を洗って、朝までに乾かしています。
だから、このアクリル絵の具が落ちないと、娘は毎日、アクリル絵の具つきの体操服を着て登校することになるわけです。
いや、考えるんだ、むしろ体操服でよかった、と。
これが制服だったりしてみろ、な?
むしろラッキー、運がいい。
白い体操服、綿50%ポリエステル50%、値段にしたら3000円弱ですもの。
体操服も洗い替えが必要かなって、思っていましたよ。
そう、わたしの心は、体操服をあと1枚買う方向へかたむきかけていました。
体操服についたアクリル絵の具を落とすため、ネット検索をして、除光液を買いにダイソーへと向かった
なにはともあれ、ネット検索です。
お願いグーグル先生!
ネット上にわたしとおなじ状況の人々を多数発見。
ということで、ネットの情報にしたがって、平日の夕方、もうホームセンターまで出向きたくない40代主婦は、近くのスーパーで手に入るもので、アクリル絵の具の汚れを落とそうと考えました。
目的は除光液、ダイソーへまっしぐらです。
このとき、気をつけなくてはならないのは、アセトンのふくまれた除光液を選ぶという点なのです。
体操服についたアクリル絵の具を落とすには、除光液は役に立たず、ラッカースプレーが役立ちました
夜、小2男子が寝てから、体操服についたアクリル絵の具を落とす作業にとりかかりました。
落ちませんでした。
除光液では落ちませんでした。
ブルーベリーの香りがついていた除光液でしたが、香りとはなんの関係もなく、アクリル絵の具は落ちませんでした。
ネイルにアクリル絵の具を使うから、除光液で落ちるはずなのですが、落ちません。
クレンジングオイルを使うという情報もあったのですが、わたしはもちろん持っていませんし、ダイソーでは見つからなかったのです。
体操服からアクリル絵の具をとりのぞく手順
正確にいうと、体操服からアクリル絵の具をおとすには、まず、体操服についた乾いたアクリル絵の具を○○でとかし、とけた状態のアクリル絵の具を中性洗剤で洗って落とす、という手順が必要です。
○○の中に入るのが、溶剤、というもの。
アセトンがふくまれたダイソーの除光液は、溶剤の働きをしなかった、ということです。
それで、帰宅した夫に相談して、貸してもらったのがラッカースプレーです。
もろ、シンナーのにおいです。
こんな身体に悪そうなものを、シュゥウウゥゥッとな。
夫の持ちものなので、値段はわかりませんが、白い体操服についたアクリル絵の具の汚れめがけて、たっぷりめに吹きかけました。
固まっていたアクリル絵の具が、なんだか柔和になったのが見てとれます。
これは、いける!
でもかなりシンナーくさいッ。
換気扇を回し、窓を開けてのしみ落し作業です。
あらかじめこちらに用意した古歯ブラシで、トントン開始です。
体操服の汚れた部分の下には、白い古タオルを置きました。
ラッカースプレーでとけ出したアクリル絵の具が、白い古タオルに青い色を移していきます。
とけている、アクリル絵の具はとけているー。
体操服についたアクリル絵の具がとけだした状態で、中性洗剤をたっぷりつけます。
わが家で愛用している台所中性洗剤は、ヤシの実洗剤です。
いまにして思えば、中性洗剤と聞いて、なぜ台所用洗剤を使ったのか、我ながらなぞです。
中性洗剤って、ふつうに洗濯用洗剤でいいはずです。
さて、白い体操服についたアクリル絵の具がとけているうちに、歯ブラシでトントンとたたき洗いをします。
アクリル絵の具のかたまりが、とけて広がって、薄くなっていきます。
歯ブラシでゴシゴシこすると、よけいに色が広がっていくので、こすらずにトントンしました。
だいぶ薄くなってきました。
しかし、これ以上はもう無理かな、というか、せめて別の日にしてッ、と40代主婦の身体が悲鳴をあげたので、洗面台で水にひたしてつまみ洗いをしました。
かなり落ちています。
娘にも見せてあげました。
おおー、とよろこびの雄たけびをあげる娘、女子中学生。
よかったです。大丈夫、なんとかなりそう。
アクリル絵の具のついた白い体操服を洗濯機で洗って、乾かしたのがこちら
完全には落ちていないものの、ゆるせる範囲です。
中学に入学して2ヶ月でこの汚れとは、先が思いやられます。
乾いた体操服は、ラッカースプレーという強い溶剤を使ったため、アクリル絵の具がついていた部分の手ざわりがわるくなりました。
ちょっと、かたく、ふんわり感がなくなりました。
もういちど、おなじ手順をくり返せば、真っ白になるのかもしれません。
でも、布のいたみ具合をみると、ここまでです。
なぜって、また来週、おなじことがくり返されるかもしれないのですから。
ではまたー。