その人は、当時アラフォー、いまアラフィフ、キレイ好きです。
どのくらいキレイ好きかというと、夜中にカップラーメンを食べている息子が、食べおわるのを待たずにはいられないくらい、キレイ好きなのです。
どういうことか、ともうしますと。
息子が食べ終えたあとの片づけを終えないことには、眠れない、眠ってなんかいられないタイプのキレイ好きなのです。
シンクの汚れを放置したままでは、眠ることができない人なのです。
新築、庭なし
わたしはその人のお店に出入りしているだけですから、ご自宅のことは存じあげないのですが。
「いつゥ来ても、人が住んでねぇみてぇな家だなァ」と叔父さんにいわれたそうです。
その人のご自宅には、庭がありません。
花を植えるような土部分は、いっさいないのです。
その人のキレイ好きは母親から受け継がれているのだそうです。
庭について、その人はこういっていました。
「子供の頃にね、母親がピンセットをつかって庭の草むしりをしていたのを見てね。わたしも、ああなるんじゃないかと思って」
と、その人は苦笑いをしました。
だから、自宅を新築したときに、庭をつくらなかったのだそうです。
むりもありません。
鉢植えを置けば、散った花びら1枚、落ちた葉の1枚にいたるまで、ひろいあつめるであろう、その人の性格です。
毎日、洗濯機を3回まわし、休みの日には6回まわす。
これ以上、することを増やせないのです。
ちなみに、その人の趣味はファッションです。
空調を完備したバッグの部屋があり、衣裳部屋があるそうです。
すでに次元がちがう、と思います。
いずれにせよ、他人とちがうことをするなら、切り捨てていいものがあります。
みんなといっしょの横ならびになりたくないならば、意識的に。
ではまたー。