わが家でおもちゃを買うのはとくべつなときだけです。
誕生日、クリスマス、おでかけのとき。
おでかけのとき、というのがクセモノで、息子がぬいぐるみを欲しがるようになりました。
ぬいぐるみというのは、捨てにくいおもちゃです。
おもちゃっていうよりも、相棒というか、仲間になってません?
それでも、かなり減らしたのです。
お古とお下がりを引き受けて、あえてゴミ箱役になってみた時期もありました
一時期、どうかしているほど大量に、義姉と姪からお古のぬいぐるみをいただくことがありました。
娘が生まれて、数年たった頃です。
おさがりの服ならともかく、お古のぬいぐるみ、おさがりのぬいぐるみです。
娘とおなじくらいか、娘よりも大きいぬいぐるみまでありました。
帰省するたびにもらっていたら(嫁はことわれない)、ぬいぐるみの山ができました。
さすがに夫と相談して、捨てることにしました。
こちとら賃貸住まいですからね、ぬいぐるみ部屋があるわけじゃないからね。
笑顔で受けとり、帰宅するなり速攻ゴミ袋、という流れです。
自分が捨てられないものを他人にあげるのって、他人をゴミ箱にしているのとおなじ
自分では捨てられないから、他人にあげているだけなんだ。
そう思ってからは、捨てられない人のかわりに、わたしが捨てればいい、と思って捨てられるようになりました。
だって、帰省するたびにあれもこれもって、45Lのゴミ袋換算で1袋くらい、お古のぬいぐるみをくれるんです。
わが家で1袋をうけとった分、姪の部屋が片づくってわけなんです。←どーなの、これ
これが2年くらいはつづいたのではないでしょうか。
いま、姪は成人して1人暮らしをしていますから、もうそんなことはありませんけど。
自分たちがこんな目にあっていると、つくづく、ゴミは自分で捨てよう、ってなります。
「よかったら、つかってね。いらなかったら、捨てていいから」
そんな言葉とともに押しつけられたものは、だいたいゴミ。まずゴミ。しょせんゴミ。
お古のぬいぐるみは娘が情をうつすまえに、さっさと捨てました。
息子がぬいぐるみ好きとわかったときには、お古のぬいぐるみはほとんど捨てたあとだったので、たすかりました。
だって、息子に「捨てないで」って、いわれたら、捨てられんですよ、これは。
息子がぬいぐるみにまみれながら、プーさんを抱きしめて「捨てないで」なんていったら。
想像しただけでとんだ破壊力ですよ、これは。
いやはや、早めに決断して、捨ててよかったぬいぐるみ。
ではまたー。