先日、兄(生きているうちの1人)から電話がかかってきました。
ひさびさに動揺させられる内容でした。へんな声出た。
その件に関しては忘れたいので、それはさておき、といったん流すことにいたしまして。
今年、わが家が車を手ばなしたことについて、です。
自動車について、兄とわたしの考えかたが、わかりあえないなァと思えたので書いてみます。
兄はひとり暮らしをしたことがなく、田舎から離れて暮らしたことがありません。
自動車の捨て活は田舎じゃ無理だよね
「いつまでもそうしているわけにはいかないだろう?」
と、自動車を手ばなしたことについて、兄から深刻そうな声でいわれたのです。
それはまるで、「いい年して仕事もせずにふらふらしてるけど、いつまでもそうしているわけにはいかないだろう?」みたいないいまわしなのでした。
うーん。
兄のいいかたは、(車を持たないことは)非常識である、世間からはずれている、といわんばかりの非難めいた言葉だったのです。
あー、だから、電話で聞いたときにピンとこなかったんですね。
田舎では、自動車を持っていないと生活ができません。
いや、できないことはないんだけど、自分の行動範囲があからさまに制限されてしまうのです。
だから、兄にとっては車のない生活なんてありえない。
われわれがいま暮らしている場所は、駅に近く、買いものにもこまりません。
区役所や図書館も徒歩圏内にあります。
便利です。
十分便利なのです。
自動車を捨て活してみたら
夫が退職して、無職になって、転職して、給料が半減して。
それでも「車を手ばなしたら?」というわたしの声かけに、夫は応じませんでした。
今年はなんだか、すとんとつきものが落ちたような、肩の力の抜けたような夫です。
車に、車のある生活に、しがみついていることもあるまいということなのでしょうか。
ありがたいことに、いまの生活だったら、それができます。
車がなくては生活ができない場合もありますが、ありがたいことに、わが家には車がなくても大丈夫でした。
この先、生活が変わったら、またそのときに考えればいいことです。
というような、わたしの車にたいする考えかたを、兄に理解してもらおうとは思ってないので、電話口では「ああ、ウン、そうだね」で会話を終えました40代妹です。
徒歩圏内に大型スーパーがあって、なんだったら電動自転車で別の大型スーパーにも行けるし、雨の日は不便を認めますけどー、非常識ってほどおかしな生活を送ってるわけじゃありません。
まー、おたがいに、いまどんな生活を送っているのかわからない兄妹ですから、兄のいいかたも無理はないのです。
それにしても、ふだんやりとりのない兄弟からの電話というのはおどろかされます。
前回の電話は、両親にビデオレター送ろうぜって話でした。
数年後には、また想像を超えた用事で、兄から電話がかかってくるのでしょうか。
ほんと、かんべんしてください。
ではまたー。