数週前に、田舎から届きましたるリンゴ。
収穫後、半年近く経ち、早くもしなびておりますれば。
こうなってしまったら、もう、ふつうに皮をむいて食べるなんてほぼしません。
スカスカしたリンゴを食べるのは、わたしか夫か、夫かわたしか。
どう数えても、4人家族中2人のみ。
子供はいやがって食べてくれません。
シナシナリンゴ、スカスカリンゴ
人様にリンゴをあげられるのは、秋に送られてきたリンゴだけです。
秋にリンゴが届いたら、ヤクルトレディだろうと新聞の集金人だろうと、玄関先に来てくれた人なら、手間がはぶけてありがてぇとばかりに、新鮮なリンゴをあげます。
1回につき5、6個くらいあげます。
当方に損得勘定などありません。
とにかくリンゴの量を減らしたいのです。
それが、秋。
しかしだな、年を越したリンゴ、しわしわリンゴでは、そうもいくまい。
いくら寒い場所で保存してあるからといって、すかすか感のあるリンゴは人様にあげられないのです。
ひたすら家庭内消費です。
そして、キッチンに床置きダンボール箱。
30個近いリンゴを、スカスカ、モハモハ食感に耐えながら食べきることは、さすがの40代夫婦にも無理です。
日を置けばおくほど腐ってゆくリンゴを、いつまでも腐るにまかせるわけにもいきませんから、煮リンゴにします。
ナベに10個くらい、傷んだところを大きく切り捨てながら、10個くらいのリンゴをまとめて煮ます。
砂糖も水も入れずに、ごく弱火で火にかけるだけ。
すると、あんなにスカスカと思えたリンゴがじゅわーと果汁が染み出てくるのです。
娘は煮リンゴをヨーグルトに入れたり、パンに乗せたりしてよく食べます。
しかし、息子は食べません。
息子は煮ているときのにおいからして苦手なのだそうです。
今年は、わたしが煮る以外にも、夫がリンゴジャムを作りました。
クックパッドで作り方を調べたらしいです。
夫がつくるのは、リンゴ1個を使って作るジャム。
いやいやいや、置けばおくほど腐っていくわけだからして、ジャムを作るなら1個といわず、4個5個と使ってほしいのですが。
そんなこんなで、スカスカリンゴも残り8個になりました。
買えば高いんだよなァ、とはよくいいますが。
義母が手入れしてこそのリンゴなので、その手間ひまを考えたら、実家で作っているリンゴだって十分高いのでした。
ではまたー。