中2娘のかよう中学校のうわばきは、いわゆる体育館シューズです。
ごついタイプのうわばきだから、乾かすのに2、3日かかります。
真夏の、カンカン照りだったら1日でも乾くかもしれません。
そういう乾きにくいうわばきですから、持ち帰って洗うのは長期の休みだけです。
娘が中学生になってからは、うわばきを洗うのは中2娘自身の役目となっています。
もう洗わないと思った登校日前日
そして中2娘は、夏休みの最終日まで動きませんでした。
まだそのときではない、とでもいうのでしょうか。
今回は洗わないのかな、そういうことがあってもいいよね、自分でやるかやらないか決めればいい。
そんなふうに思って、とにかく知らん顔をしていた40代母です。
中2娘が洗わないきたないうわばきを持って登校しようと、知ったことではないのです。
汚いうわばきがいやなら、さっさと自分で洗えばいいのですから。
すると、中2娘、登校日前日の夕方になって、うわばきを洗いはじめたんですね。
シンジランナーイ。
で、中2娘にたずねると「自然乾燥。いまから外に干す」といいました。
「いまからじゃ乾かないよ」
「だったら、濡れたまま持ってく。はいてるうちに乾くっしょ」
うわー、くさそうですね。
でも、それならそれでいいんです。
不快な気持ちを味わって、その失敗を次回につなげればいいんじゃないのォー。
そんな気持ちで、まさか中2娘が前日にうわばきを洗うとは思わなかった40代母は、それ以上は気にしないことにしました。
濡れたうわばきをはくのは中2娘であって、わたしではありません。
40代夫はそれをがまんできない
ただ、だまっていられない保護者がいました。
40代夫です。
わたしがLINEで「なんと夕方になってうわばき洗ったよ」とグチを送ったのを、「なんとかしなくちゃ!」と思ったっぽいです。
40代夫は夕食の席で、押入れから衣類乾燥機能がついた除湿機を出すことを宣言しました。
夕食後、除湿機に中2娘のうわばきを乗せました。
中2娘のごついうわばきは、3時間もたたずにすっかり乾いたのです。ヤッタネ
40代妻は、40代夫にいいました。
「登校日の前日の夕方にうわばきを洗いはじめて、乾かないのは自分でわかってる。それを、たのまれてもいないのに除湿機を使って乾かしてやることはないと思うんだよね。毎回毎回、親になんとかしてもらえるって思うんじゃない? 濡れたうわばきをはくって、本人がいってたんだから、それでよかったんじゃないかな」
ちっちゃい子じゃないんだし、夏休みは長かったんだし。
それにたいする、40代夫のいい分としては「生乾きのくさいうわばきをはいていじめられたら、って思ったら、さー」だって。アー、ハイハイ
そうだよねー、自分のたいせつな娘がいじめられたら、いやだもんねー、そりゃあ、うわばきも乾かしちゃうよねー。
いじめられたくないって、原動力だよねー。
ふーん。
そりゃあ、自分の娘が生乾きのうわばきをはいていたらいやですよ。
でも、自分でそうなる行動をしていたわけじゃないですか。
中2娘が、どんな中2ヘリクツをいおうともそうじゃないですか。
そんなこと、中2娘だって、わかってるわけじゃないですか。
そりゃあ、40代母だって、登校日の3日まえに中2娘がうわばきを洗って、でも天気がわるくて、すっきり乾かなかったんだよ、どうしよー、というのだったら、「じゃー、除湿機で仕上げようか」っていいますよー。
わたしから、除湿機をいいだしますよ。
でも、そーじゃーないじゃーん。
登校日の前日だよー? しかも、夕方スタートだよ?
ぜーったい1日では乾かないうわばきだよ?
乾かないことをわかっていて、洗いはじめたうわばきですよ?
夏休み中、うわばきの話をするたびに、ぎりぎりまで洗わなければ40代母が洗ってくれるのではないか、という甘えが中2娘の表情からにじみ出ていたような気がします。
そのあげくが、登校日前日の夕方スタートだったのではないか、と。
次回の長期休み、中2娘のうわばきはどうなることやら。
ではまたー。