ベストセラーは読まない。
そんな自分のポリシーみたいな、かたくなな考えを捨てるべく、100万部の大ベストセラーを買ってみました。
ベストセラーをベストセラーなうちに買って読むのは生れてはじめてかもしれんね。
そういう時代だから読まれたんだよね、というモノをあとから読むと、まあ、うーん、みたいな。
でも、原作の「君たちはどう生きるか」自体は、そもそも80年前からずっと売れつづけている、いわゆる不朽の名著なわけでありまして。
「きみたちはどう生きるか」は読んでいない40代
漫画版の「君たちはどう生きるか」の存在を知ったのはラジオでした。
その後、書店で立ち読みしました。
マンガですから、手紙部分を飛ばしてしまえば、さほど時間をかけずに読み終えるのです。
じつはわたしは吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」を読んでいません。
だいたい思春期に、「君たちはどう生きるか」なんて題名を見て、手に取るようなタイプの10代ではなかった40代主婦です。
ただ、題名は知っていましたし、作品自体が名作といわれていることも知っていました。
ですから、中2娘が本を読み始めて「どんな本を読んだらいい?」と聞かれたときに、思いついた本の中に「君たちはどう生きるか」がありました。
そして、40代主婦は40代にして「君たちはどう生きるか」を読み始めたのです。
が、しかし、豆腐屋の息子のくだりあたりで読むのがいやになってしまいました。
というのは、「クオレ物語」 (エドモンド・デ・アミーチスの児童書)などにも感じた主人公のイイコちゃんぶりというか、優等生な立場とか、そういうのに反発を感じてしまいましてな。
言葉のはしばしににじみ出るもの、とかそんなの。
時代的なものとして、しかたないといえばしかたないのですがー。
それで、娘には「きみたちはどう生きるか」をすすめることができませんでした。
いまにして思えば、本なんて、親が先回りしてどうこう思おうと「ほい」と渡せばいいんですよねェ。
たださ、親がすすめる本をせっせと読む思春期の子供ってどうなのよ? とも思うし。
自分で開拓していけよ、という気持ちです。
で、マンガ版はどうかというと、わたしが感じたものがなかった。
わたしのカンチガイで、わたしが過敏に反応しただけだったのだろうか、と思うくらいに。
マンガ版はすんなり読みやすかったです。
中2娘はどう読むか?
そんなわけで「漫画 君たちはどう生きるか」ですが。
かんじんの中2娘が読もうとしません。
ちょっと見ただけで、読もうとしない。
やっぱり、ストレートな題名のせい?
思春期なら、こころで舌打ちしたくなるような、どストレートな題名のせい?
それとも絵?
絵が、アレだから?
わたしも少女マンガで育ったから、少年マンガ、青年漫画を読むまでは、絵で読めないマンガが多くありましたよ。
そういえば、わたしの友人は「キャプテン翼」を買っていたけど、「ヘ○○ソすぎて、○巻までは買ってない」といっていました。ヒエー
ということで、かんじんな中2娘には届かなかったかもしれない「漫画 君たちはどう生きるか」ですが、小3息子が読んでいました。
小3息子の担任の先生が、冬休み明けに「漫画 君たちはどう生きるか」の話をしてくれたのだそうです。
これまでかたくなにベストセラーをさけていた40代主婦ですがー。
ベストセラーは話題のひとつとして、読んでおいてもいいのかなァ、と思いました。
まー、そういう読み方もあるよね、という意味で、です。
ふだん本を読まない子供が、世間で話題になっている本なら、本にたいする興味とはべつの興味から、その本を読むかもしれない。
そーいうのは、あるかなー。
あと、夫とも話したことですが、いまどきの本の紙って、うすいよね? と。
さわった感触がアレッていうくらいにちがいました。
紙がうすいから、300ページを超えてもこの厚みなのかな、と。
技術の進化? すごいです。
ではまたー。