夫にしろわたしにしろ、出身は東のほうですから、恵方巻きにはなんの思い入れもなく。
しかし、近年の恵方巻き押しには目を見張るものがあります。
バレンタインやクリスマスも、このようにして定着していったのだろうか、とすら思えてきます。
ちなみに、わが家では、恵方巻きを作ったこともなければ、買ったこともありません。
恵方巻きないの? と中3娘

3日の夜に、中3娘からのLINEがありました。
わが家に恵方巻きがあるか、とたずねる内容でした。
わたしは「ありません」と答えました。
恵方巻きどころか、豆を買うのすら忘れていて、あわてて手持ちの大豆をいっている最中でした。
その後、帰宅した中3娘はお怒りでした。
その日に会った友人たちは、みな一様に恵方巻きなるモノを食べてきた、食べていないのはわたしだけ、うおーん、ということでした。
いや、そもそも、中3娘よ、あなたは酢飯がおきらいですよね?
生ものはイクラだけしか食べないですよね?
※わたしの恵方巻きイメージは、いわゆる海鮮恵方巻きです。
小4息子、すかさず中3姉に恵方巻きのチラシを見せました。
小4息子は生もの好きなので、恵方巻き賛成派なのである。
生ものだらけの恵方巻きの中に、豚カツを巻いたひと品を見つけた中3娘が「ほら、肉。肉だ。肉が食べたい」といいはじめました。
そして、えんえんとつづく「恵方巻きコール」
無理だから。
とても相手をしていられない40代母は、お風呂に入りました。
恵方巻きなんて、なんの思い入れもないのに、こうしてやらなければならない年間行事的なモノとして取り入れなければならないのでしょうか。
バレンタインやクリスマスは、自分が子供のときから存在していたので、そういうものかと思っていました。
でも、この「恵方巻き」はここ数年の盛り上がりでムリヤリ定着させた感があって、成人した40過ぎの身からいたしますと、抵抗を感じるのです。
そういえば西のほうには、こんな風習があるんですってねぇ、へぇえ、くらいの。
そんなとらえ方をしていた40代主婦は、中3娘の「恵方巻きコール」にあって、なみなみならぬメディアの力を感じざるをえませんでした。
テレビを持っていない、すなわち、テレビを見ていないわが家の娘ですらそうなのだから、テレビのあるご家庭ではいわずもがな、ですなぁ。
40代母「わが家ではいちども恵方巻きを食べたことはないよ」
中3娘「いちどくらいはあるはず!」
どうやら中3娘の脳内には、恵方巻きを食べた記憶までがすりこまれてしまっているようです。
かくて、恵方巻きは年間行事として定着し、バレンタインのチョコ、クリスマスのケーキ、のように節分は恵方巻き、となるのでしょうか。
なるんだろうな、というか、なっているんだろうな。
幼いわたしが、バレンタインにチョコ、クリスマスにケーキ、を疑問に思わなかったように。
中3娘にとっては、節分は恵方巻き、ってことになっているらしいです。
いやー、まさか、こんなところで、またしても中3娘の機嫌をそこねることになろうとは。
あと1週間、と思っているまに1週間をきり、いよいよな感じです。
ではまたー。