先週、中3娘の普通授業が終わりました。
普通の授業が終わって、それからなにをするかというと、球技大会とか、卒業式の予行演習とか、歌の練習、歌の練習、歌の練習です。
なぜって、歌は人を感動させるからね。
そう、歌はいい、心を潤してくれるし、文化の極みだからさ。
ということで、中3娘は歌の練習、ダメ出し、説教のコンボをくらっているらしいです。ウヘ
「そんな歌で、感動させられるか?」

ふつうに口パクの中高生時代を送った40代保護者です。
でも、中3娘の中学校ではみんなまじめに歌をうたいます。
荒れた学校から転任してきた先生がおどろくくらいに。
しかし、そのためにきびしい歌の練習、指導がおこなわれているらしいです。
中3娘は、体育系の某先生の指導にウンザリしています。
たとえば、こんな発言。
「いまの、本気でうたったのか? いまのが本気だったっていう奴は手を上げろ」
「そんな歌で、感動させられるか?」
(と、中3娘が口調模写してくれます)
そうか、いまどきの卒業式は感動させるためにやっているんだね。
40代主婦の頭に、去年知った「感動ポルノ」という言葉が思い浮かびました。
卒業式は発表会
体育祭や音楽祭とおなじく、卒業式も発表会なのかな、と。
来賓の方々、保護者の方々に見せるための発表会。
中3娘の中学校の場合だと、以前あんなに荒れていた我が校は、いまは落ち着きを取り戻し、このように素晴らしい式典をおこなうことができましたよ報告、みたいな意味合いもあるのではないか。
まー、たしかに、だらしのない卒業式よりは、ピシッとした卒業式を見せられた方が保護者としてはうれしいのかなーと思います。
そのため中3娘たちは、直角に曲がる練習をしていて、できない生徒は宿題です。
そして、感動させる歌を絶賛猛特訓中!
でも、その裏側の、中3娘のグチを聞かされる40代保護者としては、感動の強要に反発を感じてしまいました。
たぶん、もちろん、卒業式本番には感動する、心を突き動かされる、じーんとする、そんなふうになると思います。
でもそれは、学校の望む感動を押しつけられたからじゃないんだッ。
わたしの、自然とわき出す感情の発露として、なんだッ。
自分の卒業式でも泣いたことがないし、でも、自分の娘のときにはアラヤダ泣いちゃうかもしれない40代保護者だけど、中3娘のグチを聞いていると冷めますな。
「みんなでしめし合わせて、泣くふりして、歌をうたえなくなっちゃった、っていう演出したらいいんじゃないの?」
「泣き出した伴奏者が、ピアノを弾けなくなっちゃって、みんながアカペラでうたいつづける、ってどう?」
そんなふうにして、全先生を泣かせにかかったらどうだろうか?
そんな、適当な提案を中3娘にしてみましたが、もちろん相手にされません。
さて、いよいよ来週には卒業式です。
それまでに中3娘のグチはクライマックスを迎えるのかもしれません。
なぜなら、卒業式の前日にはぜったいに説教タイムがある、とさすがの40代保護者にもわかってきたからです。
中3娘「そんなこといったって、本番にはどうせ泣くクセに。『最高だった!』とかいってさ」
と、中3娘に手の内を読まれている体育系の某先生。
たしかに、体育祭、音楽祭、修学旅行などなど、いつもそんな流れらしいです。
つまり、来週は最高の卒業式、ですね。
ではまたー。