アパート暮らしのわが家に、こいのぼりがあります。
息子が生まれて、わたしの実家から送られてきたものです。
もちろん、なんの相談もありません。
アパートのベランダからポールのばして、こいのぼりを5匹かざれます。
しかし、さすがに5匹はムリなので、毎年2匹かざっています。
なんで、こいのぼりに送風機をつけてくれないの?
無風でも安心、送風機つきこいのぼり!
はっきりいって、これは先陣きって開発されるべきだと思うんですよ。
と、この5月、外で元気なくうなだれているわが家のこいのぼりを見た40代主婦は、夫に力説しました。
こいのぼりに送風機をつけて、スイッチひとつでこいのぼり元気、みたいな。
だってさ、元気に泳いでいるこいのぼりなんて、そうそう見ないでしょう?
うちなんて、アパートの1階のベランダに取りつけているから、元気なこいのぼりの姿なんて、毎年ほぼ見たことがありません。
そこで、送風機よ。
息子が見ているまえで、お父さんが送風機のスイッチオン。
送風機の動きに合わせて、元気に泳ぎだすこいのぼり。
息子「わーい、こいのぼり元気になったー」
子供の日、めでたしめでたし。
送風機つきこいのぼり、開発してないのかねぇ?
試作品とか、作っていそうなものだけど。
やはり、伝統的に人為的な風を送っちゃ、ダメなのかねぇ。
こいのぼりに送風機、という案を夫に話したら、「それはダメでしょ」っていわれたんですけど、雛人形だっていまはコンパクトですよね。
こいのぼりだって、時代に合わせて、送風機をつけちゃっていいと思うんです。
夫の実家に帰省したときに、田舎の大きな庭にこいのぼり用のポールがたっていました。
あれは、こいのぼりのためだけに立てたポール? なの?
そのポールに、こいのぼりがただぶら下がっているだけだったら、見ている子供たちがっかりじゃないですか。
そこで送風機つきこいのぼりだ!
スイッチオンでこいのぼり元気、「おじいちゃん、すごーい」っていわれたら、おじいちゃん、うれしいよね、得意になっちゃうよね?
そんな光景を想像してみた(そして、夫と息子に語ってみた)40代主婦です。
また、送風機つきのこいのぼりは、ぜひ伝統的な超絶手書きの最高級こいのぼりであって欲しいのです。
そういうたいそうりっぱなこいのぼりが、無風のなか、送風機によってその雄大な姿を大空に泳がせる。
そういうのを見たいわけです。
プラスチックの棒の先についたこいのぼりを、送風機で元気にさせても、それはちょっとちがうんです。
もし、わたしの父がこいのぼり職人だったら、送風機つきのこいのぼりの開発を提案するのですが、残念です。
思うに、送風機つきのこいのぼりの開発は、とてもむずかしいのだと思います。
水面下では、もう試作品段階まできている、しかし、送風機自体の重さや風の方向などがあって安定しない、そのため、商品化にはまだまだ時間がかかりそうなのだ、という40代主婦の脳内イメージです。
あと、息子はてっぺんについている回転球が好きなのですが、あれ、組み立て方がめんどうですよね。
部品をなくしたら、おしまいな感じ。
むかしから、ああいう作り方なのだろうけれど、もうすこし単純にできないものか、と思います。
こいのぼりについては、そんな感じ。
今年も、わが家のこいのぼりが元気に泳ぐ姿は見られませんでした。
ではまたー。