テレビのない生活も8年が経とうとしています。
わが家にテレビがないせいでしょうか?
この2週間ほど、夕食後に小5息子が花札とトランプを求めてきます。
花札は、花合わせという遊び方です。
トランプは、おもに7並べです。
ちなみに高1娘は参加しません。
このところずっと夕食後に、親子3人で花札とトランプをしているのです。
テレビがないから、花札
花札にしろトランプにしろ、ゲームにはローカルルールが多いです。
あらためて、花札をするにあたって、夫が一般的な遊び方を検索しました。
すると、なんと、夫の出身地では「猪鹿蝶(いのしかちょう)」ではなく、「猪鹿雁(いのしかがん)」だった、といい出しました。
いやいや、大学のときはふつうに猪鹿蝶でやってたよね? と当時の話をしたのですが、夫の地元では猪鹿雁だったそうです。
夫、大学生のときは周囲に合わせていたっぽい。
小5息子がなぜとつぜん、夕食後に花札とトランプをやろうといい出したのか、わかりません。
花札は以前数回やったことがありましたが、小5息子は点数があやふやでした。
しかし、5日ほどつづけて花札で遊んでいると、点数も札の種類もしっかりとおぼえました。
役については、さいしょは役なしで遊んでいましたが、ここ数日は役に点をつけることにしました。
役をつけると決めるなり、役ができるようになるのはふしぎです。
わが家で決めた役は、三光(30点)、四光(40点)、五光(50点)、 赤タン(30点)、青タン(30点)、猪鹿蝶(30点)。
雨四光はなし。
実家にいたときには、手札ぜんぶがカス札だったら、表にひろげてゲームすると20点。
カス札が13枚以上あったら20点。
とかとか、いろいろあったのですが、うろおぼえなので省略しました。
花札とかのカードゲームって、カード運というか、引き運というか、そういう運要素のために勝ち負けが決まるような部分があります。
でも、子供はそれをわかってくれません。
このところの花札でも、小5息子にかなりきわどい表情をさせてきました。
わたしや夫が20点札をとったとき、役がそろったとき、小5息子はとてもくやしがるのです。
いやいやいやいや、そんなそんな。
そんなことで、そんな表情されてもー。もー。
テレビがないから、7並べ
たしか、今年の1月頃に、息子と2人で7並べをしていたときは、おたがいにじゅんばんこにカードを出しておわる、という平和な7並べだったのにー。
その後、夫と2人で7並べをした小5息子は、変わりました。
すっかり、7並べの極意を身につけたらしく、エグイ止めかた、出しかた、パスをしてきます。
もうね、本気じゃないと勝てません。
いや、手札によっては、本気を出しても勝てません。
そう、7並べに関しては、本気の本気で戦っている40代夫婦です。
けけのやつ、ようしゃなく、止めにかかってくる!
以前は、小5息子が「パス」とかなしそうにいうから、これだったら出せるかな? っていう手札を出す、なんてあまい7並べをしていた40代母ですが。
いまの小5息子の「パス」は、作戦だから。
こーいーつー、またエグイ止めかたしてるんだろ?
そう思うから、あまい出しかたはしません。
本気でやって、本気で負ける。
それが、いまの小5息子との7並べです。
「じゃ、かーちゃん、心を鬼にして、パス1!」とか、そんな感じ。
本気で7並べをして、小5息子に勝ってしまったとき、「もう本気じゃないと勝てないから、本気でやった!」といったら、くやしがっていた小5息子の顔がちょっとほこらしげに晴れやかになりました。
ま、小5息子は、その後も負けてくやしがってますけど。
3回やったら、そのうちの1~2回は小5息子が勝っています。
小5息子は、手加減されずに勝てる年齢になったのです。
テレビがない夕食後、いそいそとあと片づけをしてくれる
そんなわけで、このところ小5息子は花札とトランプのために、夕食後、いそいそとあと片づけをしてくれます。
さいしょは、なんだろうと思っていたのですが。
つまり、そういうことなのです。
テーブルを片づけて、花札とトランプをするために!
そのために、小5息子が食器の片づけをしてくれる、というサイクルができている今日このごろです。
テレビの故障をきっかけに、子供たちの生活からむりやりテレビをうばってしまった、ような罪悪感がある40代母です。
テレビがあれば、またちがう生活があったわけですが。
なければないで、こんな生活。
テレビがあろうとなかろうと、なんだかんだで、家族の時間は過ぎてゆきます。
ではまたー。