3連休の初日に、上の階からの水漏れがありました。
集合住宅のあるあるですね。
家にいてよかった!
音に敏感でよかった!
上の階の水漏れにすぐに気がつけてよかった!
わが家の間取りは、洗濯機が置いてある壁向こうがダイニングキッチンになっています。
3連休の初日、なんとか洗濯物が干せそうな天気だったので、お昼近くになって洗濯を始めました。
わたしがダイニングキッチンのイスにすわり、本などながめつつしておりましたところ、聞きなれない音がしてきました。
わが家の洗濯機の音にしては、みょうに音がちかいのです。
壁の中を水がとおっているような、ヘンな音でした。
さいしょは帰宅したばかりの娘が洗面台で手を洗って、水がチョロチョロ出ているのかな、と思いました。
そうだとすると、ダイニングキッチンで聞こえた音はおかしいのですが。
気になって洗面所をのぞいても、水が出ている気配はありませんでした。
と、そのとき、わたしの頭に違和感が。
頭に、水が落ちてきたのです。
とっさに、なにが起こっているのか、理解できませんでした。
でも、頭に落ちてきたから、上を見ました。
ん? と思いながら、上をながめているうちに、洗面所と廊下の境目の壁の段差から、あれよあれよと水がしたたり落ちてくるのです。
いったい、なにが起こっているのか?
ここでようやく40代主婦は、上の階の水漏れと確信しました。
したたり落ちる水に悪臭のないことを確認して、安心する40代主婦。
これが汚水だったら、頭に浴びているだけに悲惨です。
わたしはとりあえず、玄関先に小5息子が置きっぱなしにしていた習字セットと絵の具セット、高1娘が放り出していた部活用バッグをダイニングキッチンへ避難させました。
避難させつつ、夫へご注進! ご注進!
「上の人、水漏れしてる! 上から水が落ちてきてる!」
とっさになんといったか、すでに記憶がありませんが、とにかく夫へ水漏れ連絡です。
むかしのドリフコントみたいに、水が落ちてくる下にバケツを置きました。
わたしはぞうきんで床をふいて、バケツにしぼります。
夫は洗面所の電球をはずして、現状を見つつ「上の人に知らせてくる」と出ていきました。
水漏れをしているときって、天井についている電球から水がしたたり落ちてくるんですよね。
そんなところに小5息子がやってきて、なんだかハイテンション。
なにしろ、天井から水がしたたり落ちているのです。
床はしたたり落ちた水がたまって、大きな水たまりができています。
大人は一心不乱に床をぞうきん拭いては、バケツに水をしぼっています。
そう、日常にはないエキサイティングな状況。
小5息子はハイテンションになりながら、いっしょにぞうきんがけしてくれました。
(高1娘、部屋にこもって出てこず)
上の階から水漏れした原因は、洗濯機の排水管はずれ
上の階の人に連絡した夫がいうには、中高生のお子さんが留守番していて、水漏れ自体に気がついていなかった、とのことでした。
たしかに、娘がおなじ立場だとして、自分の部屋に入っていたら気がつかないのももっともです。
水漏れの原因は洗濯機の排水管がはずれていたからでした。
ということは、落ちてくる水は洗濯1回分の排水。
それほど多い量ではないはず。
床拭き作業に夫も加わって、3人体制で洗面所から廊下にかけての床拭きをしました。
上から落ちてくる水がほぼ止まり、床の上の水を拭き終えるころ、夫が管理会社に連絡しました。
管理会社からは、現状を見に行くからバケツの水を捨てないことを指示された、と夫がいいました。
夫は管理会社に連絡したことを上の階のお子さんに伝えて、やれやれとひと段落です。
「今日が休みの日で、家に人がいてくれてよかったよー」
とわたしは夫にいいました。
もしも自分ひとりだったら、床を拭くだけでも大仕事です。
ひとりだったら拭き間にあわず、水は洗面所から廊下を超えて、べつの部屋に流れていたかもしれません。
それが娘の部屋だったら、大騒ぎよォオオオオ。
上の階から水漏れしたあと
管理会社に連絡したし、われわれがすることはとくになし。
みんな水拭きまえとおなじ位置にもどっていました。
そこにチャイムです。
「管理会社さん、休日なのに仕事はやいね。まだ30分もたってないのに来たよ」
とニヤニヤしつつ、夫に対応をまかせました。
すると、ですね。
どうやらようすがちがったのです。
やってきたのは上の階の住人さんでした。
どうやらお子さんから連絡を受けて、出先からもどる途中に管理会社に立ち寄ってきたのそうです。
いまどきのアパートは、だいたいそうだろうと思うのですが、こんなときのために損害保険に入っています。
うちの場合は、更新時の契約で、その保険が必須になっています。
だから上の階の人も、とうぜん損害保険に入っているわけですよ。
だから、あとは管理会社と保険会社とー、ですね。
まー、壁紙と床の張り替えってとこでしょうか。
上の階から水漏れしたものの、「コレ弁償してください」というモノがなかったんですよね。
洗面所付近に床置きしていたのは前述の子供のもの、それから体重計と傘立てと洗濯ワゴンでした。
水漏れに気づくのが早かったので、さっさと移動できたおかげで、水被害はありませんでした。
上の階から水漏れして、管理会社の人が来て
上の住人さんの訪問から遅れること数十分、管理会社の人がやってきました。
現場のようすをタブレットで撮影して、状況を確認していました。
水漏れ被害のようす、ですね。
天井、壁などを撮影していました。
不安だったのは、電気関連です。
洗面台の背後の壁の上方に、ブレーカーがあるので管理会社の人に安全についてたずねました。
管理会社の人がいうには、問題があったらショートしてすぐにブレーカーが落ちます、とのこと。
水がしたたり落ちてきていた洗面所の電球は3~4日(乾くまで)つかわないでください、といわれました。
それと、洗濯機は大丈夫だと思うけれど、念のためにアースを取りつけて使ってください、ともいわれました。
夫は「あたらしい洗濯機になっちゃうね」なんていっていましたが、洗濯機って外置きの人もいるくらいだし、水がポタポタ落ちてきてもこわれないだろ?
まー、なんていうのかな、上の階からの水漏れって、集合住宅のあるあるだからね。
今回のわが家の場合、とくに被害がなかったし、だから落ちついていられたのかな、っていうのもあったのですが。
自分でもおかしかったのは、こんなことです。
音の異変に早く気がついてよかった!
家に家族がいる時間でよかった!
汚水とかの、くっさい水、きたない水じゃなくってよかった!
と、なんだかいろいろよかったな、と思えたことです。
これが床にモノ置きしているころだったら、悲鳴をあげていたのではないでしょうか。
あと、夫はこういうときにイライラと腹をたてるタイプではなくて、この状況をたのしんでいるような感じでした。
まー、ほんとうに、汚水じゃなくてよかったよ!
上の階からの水漏れに、捨て活しといてよかった!
このあと日時を決めて、壁クロス張り、床クロス張りなどするらしいです。
その作業に丸1日かかるのではないか、という話でした。
もちろん在宅時でないとできない作業ですよね。
それにしてもこの天気、湿気、カビが生えるんじゃないの? という不安。
1週間ほどたつのですが、いまだに管理会社から連絡がありません。
天井には染みができて、壁紙にはふくらんだ部分、はがれた部分が見受けられます。
洗面台の足元、下駄箱の足元がびみょうにふくらんでしまったのだけど、そういうところまでは見てくれなかったから、交換してくれんのだろうなァ、残念です。
壁クロスや床クロスを張り替えないと、部屋を退去するときに、わが家の責任として請求されますよ、という話だったかな。
水漏れがあった、という事実はいまの管理会社とオーナーは把握していても、もし管理会社やオーナーが変わったとき、情報は引き継がれない、とかなんとか。
そんな話を聞いているとき、わが家の玄関は開けっぱなしでした。
玄関の外には、上の階の人がかしこまって立っておりまして、わたしはこのときほど捨て活しておいてよかった、と思ったことはなかった、という感じ。
玄関を開けっぱなしにできるていどには、モノがない状態にしておいてよかったなー。
そんなことを考えていた40代主婦です。
いつ、どんなことが起こるかなんて、わからんのです。
それにしても水漏れというのは、まったくたいへんなことであるなァ、と染みのできた天井、デロデロになった壁クロスを見ながら思うのでした。
ではまたー。