夏休み明けから、小5息子の家庭科は裁縫が始まっています。
そして、いよいよミシン実習が始まったのです!
ということで、ミシン実習の補助ボランティア募集があったんですよね。
わたしなんて、足踏みミシンで小中高を過ごした40代主婦ですから、いまどきの全自動のミシンに対応できるかしら、と不安でした。
ミシンはまず、からぬい
娘のときにも、ミシンの補助ボランティアの募集がありました。
でも、参加しなかったんですよね。
娘のときは、参加募集日が1日だけでした。
そして、その日、帰宅した娘に「かあちゃん、なんで来なかったの」といわれました。
いやー、もう5年生だし、保護者がのそのそ顔を出してもよろこばれないでしょう?
家のミシンとは勝手がちがうしー。
そう思って、娘のときは参加しませんでした。
でも、小5息子けけさんはモジモジだし、上糸がかけられなくて1時間がおわる、とかありそうだし。
そんな不安から、今年はミシンの補助ボランティアに参加しました。
すべては小5息子のため。
基本、小5息子の世話しかしない覚悟での参加です。
ミシン実習、小5息子のテーブル
補助ボランティアに行ってみたら、小5息子けけさんの家庭科パートナーの女子が、けけさん以上に無口でした。
よその娘さんだからね、初対面だし、お話できないのもしかたないよね。
そして、おなじテーブルの向かいの男女ペアのほうが、やる気があっていい感じなんですよね。
対照的な男女のペアが、ひとつのテーブルをかこんでいる状態。
はっきりいって、その2組4人のミシン実習の補助で手いっぱいでした。
こっちが進めば、あっちが止まる。
こっちを見てれば、あっちが勝手に進めてる。
みたいな。
もう、ほかのテーブルを見ているよゆうなんてないからさ!
小5息子のテーブルの4人を見ているだけで、せいいっぱい!
ミシン実習の初日だから、大したことやってないのに!
ミシン実習、基礎
わたし、ミシンの基礎を忘れていました。
初日のミシン実習だから、上糸のかけ方かー、なんて思っていたんですよね。
上糸のかけ方はつまづくよねー、なんて。
そうじゃない、まずは「からぬい」でした。
はじめてのミシン実習の内容
- からぬい
- ボビンづくり
- 直線ぬい、返しぬい
2時間で、たったこれだけです。
しかも、さきにミシン実習をおこなった他のクラスでは、返しぬいまでたどりつけなかったそうです。
そう、小5はミシンのズブのドシロウト。
糸をかけずにからぬいをして、ミシンの動きに慣れます。
学校の家庭科室にあったのは、フットコントローラーつきのミシンでした。
コントローラーを踏む力の強弱で、ミシンの動きを早くしたりおそくしたり調節します。
布は手前から奥へ動きます。
布を両手でおさえます。
そーんな、あったりまえのことを、まったく知らない小学5年生たちに伝えます。
からぬいを終えて、やれやれ練習用の布をぬうのかな、と思ったら、からぬいのつぎはボビンづくりです。
ボビンって、無謀な巻き方をしちゃう子がいるじゃん?
ボビン本体じゃなくて、ボビンをさすところに糸をまいちゃって、それをほどいたりするわけじゃん?
そんな手間ひまで、たしかにこれは、2時間かけても「返しぬい」までできないかもしれない、そう覚悟しました。
さて、ひとつの作業が終わるごとに、担当の先生がつぎの作業の説明をします。
でもミシンの説明って、手元を見ないとわからないし、見えない子たちがさわいだりするし、先生が注意するし。
なんやかんや、たいへんそうでした。
けっきょく、わたしが見ていたテーブルは、息子のペアが「直線ぬい」「方向転換」まで、向かいのペアが「直線ぬい」「方向転換」、1人分「返しぬい」まで進みました。
どちらも上糸かけがすんなりとできたおかげで(どちらのペアも女子がやってくれた)、わたしは上糸が下糸をすくいあげてくる感動シーンのお手伝いをしました。
あの動き、好きなんですよね。
家で使っているミシンとちがって、返しぬいレバーを下げただけでフットローラー関係なく返しぬいできちゃう、とか。
そもそもボビンケースがなくて、向きを合わせてボビンを入れてちょいと糸を引っかけるだけ、とか。
糸のかけ方はミシン本体に図解シールが貼ってあるので、それを見ればはじめてでもできる仕様です、便利。
そんなこんな不慣れなアレコレもありましたが、まあ、どうにかミシンの補助ボランティア活動を終えました。
ミシン実習、ダイヤルは3にあわせろ!
ミシン実習の補助ボランティア中、こまったこととして書いておきます。
小学校のミシンには、ときとして故障しているものがふくまれている場合があります。
なぜかフットコントローラーがないもの、電源が入らないものがあり、あわてて使えるものをさがして、テーブルに置きなおしました。
たまたま、先生の説明の時間にミシンの交換ができたので、子供たちが使うときには間に合いました。
ほかにも布送りをしないミシンがあり、補助ボランティアの保護者がいろいろ試してわかったのですが。
ぬい目の調節ダイヤルが0に近かったため、でした。
小5たち、わけもわからずにダイヤルを回すんだろうなァ。
よく見ると、古い型のミシンにはダイヤル3のところに黒マジックで印がつけてありました。
そこで、補助ボランティア全員で、すべてのミシンのダイヤルを「3」にあわせました。
おそらく、前のクラスで使ったままの状態だったと思いますが、だれがいつ動かしたものやら、気づかなかったら作業が進みませんでしたよ。
ミシン実習ボランティアを終えて
道具を使うにあたっては、もとの位置にもどすことや、使い始めるまえの確認が大切なんだなー、とあらためて感じました。
自分しか使わないミシンだと、針も糸調子も確認せずに、いきなり縫っちゃたりしますね。
そしてたまに、ジグザグ縫いで始まってびっくりしますね。
からぬいなんて、すっかり忘れていました。
小5のういういしいミシン実習に参加して、初心のたいせつさを思い出しましたよ。
そして、ミシン補助ボランティアの帰り道、参加した保護者が口々にいっていた不安は、というと。
「あれで、ナップザック仕上がるの?」
そうなんですよ、あの進行具合で残り6時間くらいでナップザックを仕上げる予定なんですよね。
おそらく、ミシンのできる子が早く仕上げてミシンの空きができ、いまは2人で1台のミシンが、そのうち1人1台になって、遅い子は遅い子なりに加速するから、どうにか間に合うのではなかろうか。
まー、最終的には全員完成することになっているので、たぶん大丈夫なのです。
ではまたー。