ある週末の朝、救急車の音が近くで聞こえました。
ちかくに広い道路があるので、そこを走る救急車の音はわが家にもよく聞こえるのです。
しかし、それにしてもずっと聞こえているなァ。
そう思って、なんの気なしに窓から外を眺めてみたら、消防車が止まっているのが見えました。
ん?
アパートのフェンスの影になってよく見えなかったのですが、どうやら近所で事故が起きたようです。
駐車場から電柱へ
うちのアパートからも、数名のヤジウマが事故現場へ向かっていきました。
夫もその1人です。
小5息子はとても気になるけど、恥ずかしくて見に行けないボーイ。
そして、事故現場を見てきた夫がいうには。
自宅の駐車場からまっすぐ電柱につっ込んだらしい、とのことでした。
車の前方がめり込むようにへこんでいて、液体がもれて流れ出しているのが危険だから消防の人が薬剤をまいていたそうです。
道にうずくまっている人に警官が声をかけていて、おそらく運転手だろう、と夫がいっていました。
このあたりの戸建ての家は90年代頃に建てられた家が多く、住んでいる方も年配の方々が多いです。
事故の前日、わたしは買い物帰りに、その家のご主人が庭木を刈っている姿を見かけました。
「こういう事故、多いんだろうねぇ」わたしは思わず口に出しました。
ニュースにもならない高齢ドライバーの自損事故です。
わたしも夫も、田舎の親が運転免許を返納していない状態なわけです。
そして車がぶつかった電柱は無傷で、まったくもって丈夫なのです。
数日たったいまも、道路には黒い染みと薬剤が残っています。
身につまされるような、朝のできごとでした。
ではまたー。