この3月、小6息子の卒業式に参列しました。
卒業式の日はまだ緊急事態宣言のさなかでした。
息子のかよう小学校では、参列者が1家族2人までと決まっていたため、夫婦そろって参列できました。
学校によっては参列者は1名のみ、他の家族は教室にてライブ映像を見る、という方式で卒業式をおこなったところもあったそうなので、二人そろって参列できてよかったです。
娘のときとはまた、格別な思いがわきあがってきた卒業式となりました。
はかま姿の卒業生はいるか?
さて今回、わたしが注目したのは、女の子のはかま姿です。
5年前の娘の卒業式のとき、はかま姿の卒業生はいませんでした。
娘の卒業式のときに、「いまどきは小学校の卒業式にはかま姿で参加する卒業生がいる」とネットの記事で読んだのです。
そのときは、これは都心の話かなァ、さすがにこのあたりではいないよねー、もしかしたらいるかなァ、などと期待していましたが、いませんでした。
あれから、5年……。
どうやらこの界隈にも、はかま姿の卒業生が出現しているな、と察した出来事がありました。
夏休み前でしたか、小学校から手紙がきたんですね。
学年だよりだったかな、うろ覚えですが。
卒業式の服装についての注意として、ふだん着なれていないものを着て、転倒した事例があるため気をつけましょうね、と。
あまり華美にならないようにね、と。
だいたい、そんな感じの、やんわりとしたお話です。
息子の話によると、近隣の小学校で転倒した卒業生がいたのだそうです。
はかま、とは言わなかったみたいだが、どうやらはかまっぽいな、と40代保護者は察しました。
これは今年、いよいよ、はかま姿の卒業生を見ることができる!
ちなみに、5年前の娘の卒業式、女子の多くはほぼなんちゃって制服でした。
男子は中学校の制服が多かったです。
進学する中学校の制服を着るか、多数の女子は制服風ファッション、少数派の女子がワンピース。
そんな感じだったと思います、5年前は。
ま、こんなことをたのしみにしていないと、眠ってしまう場合があるので、こうした下世話な意欲はわたしなりの眠気防止策です。
はかま姿の卒業生はいた!
結論として、息子の学年に、はかま姿の卒業生は10人弱いました。
卒業生約120人、うち女子が約半数として、60人。
わたしが思ったよりは多かったかな。
おそらく、はかま姿の卒業生は、なかよし保護者グループだったと思います。
というのも、あるクラスに人数がかたよっていたんですよね。
しかもそれが、1組さんだったから、「エッ、はかま女子、多いな!」って驚きました。
でもそのあとのクラスは、ポツポツしかいなかったから、たぶん……、あの近辺は……なかよし保護者によるはかま仲間がかたまっていたのではないかな……。
男子のはかま姿はなかったです。
でも、男子にもツーブロックで、細身のおしゃれな細身のスーツできめている卒業生がいたな―。
男子の、あれって制服じゃないよね、私服スーツだよね、たぶん、という服装がぽつぽつ見受けられました。
娘の時代には、そういう男子はいなかったような気がします。
女の子も髪をカールさせて、きめてるなー、って子が何人もいました。
娘の時代には、そこまでの女子はあまり……記憶にないです。
時代は変わったなー。
卒ディズができない首都圏卒業組
小学校の卒業式に、在校生がいない。
まー、今年はそんなこんながありますよね。
去年、今年、と卒業生ができなかったザンネン系なことって、たぶん卒ディズができない、っていうのがあるんじゃないかと思うんですね。
これは、首都圏の小学校の卒業シーズンによくおこなわれていることらしいですのですが。
卒業後の春休み、まだほかの小学生が春休みに突入する前に、卒業記念に東京ディズニーランドに行く、という関東圏の小学生の卒業式恒例イベントみたいです、どうやら。
ちなみに、娘は卒ディズに行きました。
娘のときには、いっしょに卒ディズに行った卒業生の中に、私立中学に進学する女の子がいて、その子のママが保護者として参加して、送り迎えしてくださったのです。
たぶん、私立中学に進学するお子さんの場合に、小学校の思い出作り的な意味合いで、そうした行事に熱心になるのかなと思います。
娘は長女だし、そういう恒例行事も知らなかったし、当時は誘ってくださってありがとうございます、といまのほうが強く感じます。
ま、それは5年前の話。
いまはコロナ、しかも、息子に友達はいない。
コロナがなくとも、誘われることはない。
ゆえに、コロナとは関係なく、息子は友達と卒ディズをしなかったであろう、と思われます。
卒ディズというのは、きっとこのあたりに住んでいる小学生にとっては、一大イベントなのである。
というのも、1月にスーパーに買い物に行ったとき、ある親子が卒ディズについて話していたのです。
親「今年はコロナだから仕方ないよ。卒ディズ行けなくても、スマホでLINE交換したりして、つながれば、卒業しても連絡とりあえるでしょう」
その子、不満そうに、無言。
そりゃ、そうだ。
わが家だって、息子が社交派男子だったら、わたしは息子の不平不満にえんえんとつきあわされていたかもしれないのです。
ま、そういう、人生万事塞翁が馬的な、良し悪しがあるよね、と思います。
息子が非社交的な、友達ゼロなおかげで、臨時休校や卒ディズ中止における不平不満に対応せずにすんでいるんですよね、わたしは。
複雑な気持ちだけど、おかげで心おだやかな時間を過ごせているわけですよね。
そのように考えます。
友達のいない息子と同級生の交流について
卒業式の日、今年は卒業アルバムがありませんでした。
これは、去年のうちからお知らせがあったのですが、卒業式の写真を卒業アルバムに含めることとして、卒業式の当日に卒業アルバムの配布をしないことに決まっていました。
去年は学校行事の縮小、中止も多く、例年より写真の枚数が少ないのが、その理由だろうと思うのですが、そこまでの事情は明記されていませんでした。
通常の卒業式を経験している娘曰く「じゃあ、卒業アルバムにメッセージ書いてもらえないじゃん」だそうです。
卒業アルバムには、友達や先生からメッセージを書いてもらうスペースがあって、娘のときには卒業式の日に記入しあっていたそうです。
その代わりとして、PTA役員の卒対さん(卒業対策委員会)が作ってくれたのが、自己紹介カード集でした。
正式名称はわからないのですが、各自が書いた自己紹介カードを冊子にまとめたものです。
これ、たぶん、急ごしらえで作ったんじゃないかと思うんですよね。
その、自己紹介カード集には、メッセージ欄が作ってあって、卒業式の日には友達にひとこと書いてもらっていたみたいです。
おそらく、毎年の恒例行事としてのメッセージ交換会をおこなえるように、卒対さんががんばってくださったのではないか、と。
娘の年にはそういうのはなかったし、息子がいうには、2月の終わりに予定下校時間を遅らせて書いていたっぽいので……。
そして、あいかわらず、友達のいない息子なのですが。
卒業式の朝に、息子は色鉛筆を持っていく、といっていたんですね。
え? 色鉛筆なんて使うの? 先生がそう言ったの? と不思議だったのですが、すべてはこのメッセージのためだったのです。
(え? 友達いないのに?)
準備は万端だったよね。
しかし、やはり息子の色鉛筆は活躍しなかったのでありました! やっぱり!
「つかわなかった」とちょっとはずかしそうにいった、帰宅後の卒業生息子。
…………。
母の気持ちは、複雑よ。
しかし、よくよくたずねてみると、息子はひとりのクラスメイトにメッセージを書いてもらっていたのです!
ええっ! すごい! なにが起こった、息子よ!?
どどうやら、ちょっと、交流のある男子がいて、その子にメッセージを書いてもらって、自分もその子にメッセージを書いたのだそうです。
ス、スゴイ、息子が人間の子と交流している! (←震え声)
母の気持ち的には、そのくらいの衝撃。
まー、メッセージといっても、おたがいに「俺の考えた最強のサイン」(名前)を書きあっただけみたいですけど。
色鉛筆、いらんよなァ……。
そして、その後、息子の人との交流秘話を聞いたりして、すごく……おもしろかったのですが、それはまた別の機会に。
思うに、娘の時代よりも、多様性に富んでいる、自分の偏見に恥じ入る、刺激的な。
息子の、息子なりの、生き方に希望を持てる感じがしました。
ではまたー。