先月、お風呂場の蛇口を交換してもらいました。
こんなとき、アパート暮らし、賃貸暮らしはよいな、と思います。
その分は毎月払っているわけですけど。
蛇口の交換にいくらかかったのか、目の前で交換していただきながらいっさい知らないアラフィフ主婦です。
ずっと、ポタポタしていたんですよね。
交換の目安が10年だったおどろき

中1息子が生まれた翌年に、いまのアパートへ引っ越しています。
ですから、かれこれ10年以上ここに住んでいるのです。
それで、一昨年くらいから、お風呂のポタポタがつづいていました。
とくに、子供がお風呂から出たあとは、閉め方があまいからポタポタしました。
そんなポタポタを、一昨年には不動産屋さんを通じて、業者さんに見ていただいたのです。
ちなみに、修理業者さんに来ていただいたのはそのときが2回目で、すり減ったパッキンを交換していただいて、ポタポタがとまったのです。
ですから、一昨年もパッキンの交換をしてくれるのかなと思ったのです。
しかし、その人は、「あー、うん。古いな。あー」みたいなことを、ひとりブツブツいいながら、スマホで写真を撮って。
蛇口の取っ手をはずして、中を見たりしましたが、最終的に蛇口の長い首部分を上に押し上げ、つまり角度を上向きにして終了。
そのあげく、「(ポタポタ落ちる水音を)気にする神経質な人って、いますよね」とのたまったのでした。カッチーン
そんなん、わたしにもできるだろーが、と思ってしまったんですね。
息子が小さいとき、いっしょにお風呂に入っていると、蛇口の長い首部分を手すりがわりにして、よいしょと湯船から出入りしている姿を見ました。
それで、蛇口の首が下向きになっているのを、わたしがグイッと上にあげていました。
それと、おなじではないか、と。
そのように、修理業者さんにたいして、悪印象を持ってしまったため、またポタポタしているのはわかっていたけれども、あんな人がまた来てもイヤだな、と思いました。
でも先月、夫にたのまれて、また修理業者さんに来てもらって、わたしが対応したのです。
本体交換が決まった

わたしが勘違いしているのかもしれないのですが。
どうやら修理業者さんといっても、さいしょは見積もりの人というか、状態を見に来る人がやってきて、その人で対処できなかったら、いよいよ修理の人の出番という流れっぽかったです。
さいしょの修理業者さんが来て、前回とはべつの人でしたが、またおなじようにブツブツ言いながらスマホで写真を撮りました。
そして、不動産屋さんに交換を提案します、という話になりました。
でも、わたしは本体交換に期待していませんでした。
だって、大家さんにしてみれば、すこしでもお金をかけたくないんじゃないかな、と思って。
ここは古い物件だし、わざわざ直してくれると思えなかったんですよね。
しかし、数日後、お風呂場の蛇口の本体交換が決まりました。
そして、交換日当日、さらなるラッキーな偶然が重なったのです。
玄関ドアも直してもらった!

お風呂場の蛇口の本体交換は、1時間もかからないでおわるという話でした。
それでも、午後の予約だったため、朝も中途半端に出かけられないし、買い物は夕方にしようと決めていました。
ところが、修理業者さんから午前10時まえに「いまから行けるが、どうしますか?」と電話がかかってきたのです。
え、うれしい。
午前中におわれば、午後まるまる出かけられるし、ラッキー。
そう思って、すぐに来ていただいたのです。
どうやら、おなじアパート内でのキャンセルがあり、すぐ近くまで来ているというお話でした。
それから、お風呂場の蛇口の本体交換がはじまりました。
先にうかがったとおり、1時間もかからずに本体交換はおわりました。
そして、その修理の最中に、その業者さんは、玄関ドアからいくども出入りしたわけなのですが、うちの玄関ドアは「バッタン」とすごい勢いで閉まるんです。
これは、油圧式のドアの、オイルがもれてしまったからだ、とネットで検索して知ったのですが、それも何年もそのままでした。
すると、その修理業者さんは「これ、ケガするよ。直したほうがいい」と忠告してくれたのです。
ですよね、やっぱり危ないですよね。
不動産屋さんへの連絡には気が重くなってしまうけれど、やっぱり連絡しないとなァ、と思いました。
そんなこんなで、蛇口本体の交換が終わり、その修理業者さんがいうには、「今日も1件、ドアの修理があるんだよ」と。
油圧式のオイル漏れは、よくある修理のひとつらしいのです。
よくわからないけど、その修理業者さんは、いくつかの不動産会社とお仕事をしていて、いろんな賃貸住宅のメンテナンスや修繕をおこなっている人っぽかったです。
そして「俺から連絡しておくよ」といって帰っていきました。
それから、10分もたたずに玄関の呼び鈴が鳴りました。
そう、その修理業者さんが不動産屋さんに連絡をしたら、「玄関修理もたのまれた」、といって「いま、だいじょうぶですか?」ともどって来てくれたのです。
エッ。
なに……、この……、親切な修理業者さん。
これには、LINEで蛇口交換終了の報告をしていた夫もおどろきです。
そんなわけで、その日は午前中の2時間弱のあいだに、浴室の蛇口本体の交換と、玄関ドアのドアクローザを交換してもらえたのです。
すごく……、充実した一日でした。
修理に最良の日だったのでしょうか。
クレ556すごい!
さらに、その修理業者さんは、わが家の玄関ドアのカギ穴に、油を差していってくださったんですよ。
そうしたら、すごく……、家のカギが、スルッてまわるんです。
いままでの、カチッて感じじゃなくて、スルッて。
すっごく、すべりがいいんですよ。
ナニコレ、感触がぜんぜんちがう。
修理業者さんがつかっていたのは、かの有名なクレ556でした。
わたしでも、その名を知っています。
むかしはテレビコマーシャルで流れていたよね。
家の不便を見直す
ものを捨てる、ものを減らす、ということもそうなんですけど。
ふだん、あたりまえにがまんしてしまっていること、受け入れてしまっていること。
そんなことを見直す機会をつくってみるのって、大切じゃないかなと思いました。
自分の不満が、じつは声に出さないだけで、みんなの不満だったりする。
みんな、口に出さないだけで。
あとで、夫から聞いた話ですが。
夫は以前、なにかの修理に来た業者さんに、玄関ドアの相談をしたのだそうです。
するとけんもほろろな対応をされて、「だったらいいよ!(怒)」という気持ちになって、それからほったらかしにしていたのだそうです。
知らなかった……。
今回わが家に来てくださったのは、マルチな修理技術をお持ちの親切な修理業者さんだったのでしょうか。
あと、午前中の仕事がキャンセルされて、ヒマになっていたのが重要なポイントですよね。
出かけずに家にいて、ほんとうによかったです。
ものごとにはタイミングってあるよね。
つくづく、そんなことを考えた4月でした。
ポタポタとバッタンがなくなって、快適です。
あたりまえの快適を、手に入れました。
あの日の修理業者さんには、たいへん感謝しています。
ではまたー。