今年の中学校の体育祭は、縮小版でした。
保護者の観覧もなく、お弁当もなく、放課後に部活動がおこなわれるていどに余力の残る体育祭だったのです。
今年の体育祭は、保護者がなにかやらなければならないことのない体育祭でした。
中1息子が傘を忘れたりしなければね!
そう、午後にはどしゃぶりの雨予報だというのに、中1息子は傘を持たずに登校してしまったのです。
どしゃぶりは、かなりまずいー。
そこで、わたしが傘を届けに行くことにしました。緊張。
体育祭の日の忘れもの
はっきりいって、中学生に傘を届けるなんて、過保護じゃない?
そう思いました。
濡れるなら濡れろ、それでいい。
そうも思ったのですが、びしょ濡れになったもろもろの品々を乾かす、ていねいに乾かしたいのはだれか、それはわたしです。
あるいは、夫です。
できることならば、濡らしたくない。
午前中が超縮小版の体育祭で、午後にはふつうの授業があるっていっていたんですよね。
つまりなにがしかの教科書、ノートを持っている可能性は高い。
濡らしたくない、というか濡れたことによって乾かす担当の大人になりたくない。
そんな気持ち。
あくまでも、自分のための傘を届ける行為です。
中学校って、門が閉まってるのね
中学校の敷地内に入るには、おもに二ヶ所の入口があって、さいしょに行った門が閉じていたから、思わず避けてしまいました。
たしか、もう一ヶ所の入口には、門がなかったはず。
そう思って、移動したのですが、そこにもちゃんと門はあり、おなじように閉まっていました。
もちろん、鍵がかかっているわけではありません。
ただ、その門を開ける勇気がありませんでした。
というのは、移動した先の入口には、体育祭をひとめ見ようと保護者が10人ほど立っていたからです。
この雰囲気の中で、門を開けるのはちょっと……、そう思ったわたしは、ふたたび最初の入口へと戻りました。
これまで、わたしが中学校へ入ったのは、学校行事のとき、それから役員会のときです。
高3娘のときに、クジ引きで役員になったため、学校行事以外にも中学校の敷地内へ出入りする機会がたびたびあったのです。
しかし、忘れものを届けに事務室へ向かうのははじめてでした。
とはいうものの、高3娘の中学校時代に、よく忘れものをする生徒がいて、その生徒の保護者はせっせと忘れものを届けていたという話を聞いていましたから、手順はわかっています。
玄関わきの事務室に、ガラス越しに顔を見せると、すぐに事務員さんが窓口に来てくれました。
子供への届けものとして傘をわたすと、子供のクラスと名前を聞かれました。
「よろしくお願いします」
と、これでおしまいです。
小学校のときには、「教室まで行って、直接わたしてあげてください」といわれて、とまどいつつ教室まで行った記憶があるのですが。
中学校では、さすがにそんな気まずいことはいわれませんでした。
しかも、体育祭開催中だったし。
そして、雨が降らなかった
そう、雨は降らなかったのです。
どしゃぶりといったのは、夫だから!
そして、中1息子は早めに部活を終えて帰ってきたのですが。
「今日、傘持ってったっけ? 事務室に傘が届いているっていわれて、取りに行ったんだけど」
などというありさまです。
だいじょうぶかー、けけくーん。
帰りの荷物を増やしただけで、すまなかったね。
君は傘を持っていっていない、わたしが君の傘を持っていったのである、と説明すると中1息子はおどろいていました。
傘を持っていった記憶はないが、担任の先生から「傘が届いている(だれから、と説明はない)」といわれて、事務室に行ったのだそうです。
体育祭のハチマキ洗濯とアイロン
そんなわけで、体育祭当日に中学校へ行ったけれど、体育祭は見ていないアラフィフ保護者です。
帰りがけに、いちど、大きな歓声が上がるのが聞こえましたね。
体育祭っぽさは、それだけでしたね。
中1息子がいうには、去年は校庭が見える側の校門付近に人だかりができてしまったから、今年はそこに集まるのも禁止、という話でした。
それでも、わたしが行ったときには10人くらいいたし、中1息子の話では15人くらいの人を見た(数えたクラスメイトがいた)そうです。
双眼鏡でもなければ、自分の子供の顔も確認できないような場所なのですが、それでも見に行く人はいるんですね。
そして、週末は中学校から貸し出された学年ハチマキの洗濯とアイロンがけ。
今年は、紅白ハチマキを買っているんですけど?
紅白に分かれて競うのとはべつに、学年単位のハチマキも使ったのだそうです。
そして、中1息子の白組は負け、クラス対抗の長なわとびは最下位、短距離走はビリ。
そんな、体育祭の報告を受けました。
ま、無事に予定日に開催できてよかったです。
もし、雨天だったら、予備日は1日だけ。
その予備日にも雨が降ったら、中止。
そういう予定でした。
これまで通りの体育祭であれば、雨天の場合は翌日、さらに翌日、とひたすらずらしていったはずですが。
規模が小さいから、あっさり中止という選択なのかな、と思いました。
応援団もなく、練習時間も少なかったみたいです。
気楽ではありますけど、あったらあったで気が重いこともあるわけで、中1息子にはちょうどよかったかもしれません。
ではまたー。