手作りコンポストを庭においてから、2年たちます。
材料がダイソーの板だったものですから、だいぶ風化してまいりました。
それを、子供が図画工作でつかった版画用の合板で補強しつつ、利用しています。
手作りコンポストを庭置きして、楽になったのは、揚げ油の残りです。
それから、積極的に入れているのが、ちょっとした残り汁、つけダレの残りなどです。
水に流そうと思えば、かんたんに流れる汁っぽいものですが、ちょっと待て。
水に流さないためのコンポスト

みそ汁の、おわんのそこに残ったひとくち。
小皿に残った、しょうゆ。
そんなちょっとしたものを、とりあえず、ためてコンポストに入れます。
ほんとうにちょっとしたもの、なんですけど、そういうものを流さないようにしています。
どうしてかというと、水をきれいにするのって、たいへんなことだからです。
牛乳コップ1杯を魚が住めるくらいきれいにするには、
おふろ9杯分の水が必要になります。
(中略)
ちなみに、おふろ一杯分の水は、300リットルだよ。
飲み残したコップ1杯(180ml)の牛乳を、魚が住めるくらいにきれいにするには、どのくらいの水でうすめればよいのでしょう?
長野市ホームページ>ながのキッズサイト>すいどうのおはなし-まめちしき>飲み残したコップ1杯(180ml)の牛乳を、魚が住めるくらいにきれいにするには、どのくらいの水でうすめればよいのでしょう?
数字で確認すると、そんな感じ。
これはちょっと、安易にジャーッと流す気になれない。
そう考えたとき、ちょこっとしたものも、ゴックンするか、コンポストかってなります。
引用元には、ほかにも使用済みてんぷら油500mlなんてものが例に出ているのですが、とんでもない数字です。
コンポストでゴミを減らす
さて、コンポストを使い始めて、いちばん楽になったのが油の処理でした。
庭の土に設置しているコンポストだから、油が熱くても捨てられます。
むしろ、寒い季節には、あえて油のあたたかいうちにコンポストに入れるようにしていました。
寒くなるとコンポストの中の温度が上がらないため、処理に時間ががかるのです。
わが家のコンポストは、わたしが作ったために、断熱材を使っていない、野生のコンポスト状態だから、冬は露骨に処理能力が下がりました。
そんなわけで、油の処理をコンポストにおまかせすると、それまで油の処理につかっていた新聞紙やキッチンペーパーの量が格段に減りました。
つまり、可燃ゴミとして処理していた家庭ごみの量も減ったのです。
いま、わが家のゴミは、基本的に週2回の回収日に、それぞれ10Lのゴミ袋で出しています。
そのほかに、45Lゴミ袋を不定期に年に3~4回出します。
以前、週3回45Lゴミ袋を出していたのが信じられないほど、ゴミの減量ができました。
わが家のゴミの減量には、ふたつの要因があったと思います。
- 雑紙のリサイクル回収
- コンポストの利用
ゴミの収集は各地方自治体によりますが、雑紙のリサイクル回収は、かなり効果があります。
菓子箱、値札、ラップのパッケージ、包装紙など、これまで可燃ゴミとして捨てていたものを回収してくれるようになったのです。
それから、子供の成長による紙おむつの使用終了がありました。
あと、10Lゴミ袋を利用するようになってから、かさを減らすためにおこなっているのが、ゴミをたたんで小さく丸めてセロテープ止めする方法です。
子供は菓子のパッケージをそのままゴミ箱へ入れますから、それを取り出して、たたんで、クルクルちいさく丸めて、セロハンテープ止めをしています。
現在、わたしが暮らす地方自治体では、ゴミの回収が週2回になりました。
10Lゴミ袋では、週末にちょっときびしいときもあるのですが、セロハンテープ止め、大物カットでなんとか乗り切っています。
無機的なゴミや大きなゴミは、庭の45Lゴミ袋がセットしてあるゴミ箱に入れておいて、いっぱいになってから捨てます。
わが家でゴミの捨て方が変わったのは、大々的に捨て活をしたことがきっかけでした。
また、その捨て活のときが、いま住んでいる地方自治体のゴミ袋が有料になる前だったのです。
ゴミ袋が有料になると決まったときには、ずいぶん高く感じたものです。
いまだと、45Lのゴミ袋10枚で360円です。
10Lのゴミ処理につき、80円を支払っている計算になります。
ゴミ袋が有料になる前は、45Lゴミ袋は30枚くらいのまとめ売りで300円もしなかったと思うんですね。
そう考えると、ゴミ袋の有料化は、ゴミを意識するには効果的でした。
わたしのつくった、いまや風化しつつある野生系コンポストも、ゴミの減量に役立っているなァ、と実感しています。
ではまたー。