それでも、息子は「ほんとうだったらどうする?」といいました。
いまも、そう考えてしまうのかな。
ほんとうか、ウソか、っていったら、「ぜんぶウソだから」と力強くいい切らなければならないでしょう。
それでも、息子は「でも、もしかしたらほんとうに当選するかもしれないよ?」って顔をしていたんですよね。
ないから。
ぜったいないから。
ブラウザに出てくる「おめでとうございます! 当選しました」は、当選詐欺というんだよ。
ネットの向こうにいるのはオッサン
高3娘が家のパソコンを使い始めたときに、しつこくいったのが、ネットの向こうにいるオッサンの話です。
当時、小学校高学年の娘に、とにかくくり返しいったのが、「ネットの向こうにいるのはオッサン」という話でした。
「何年生?」→「5年生」→「わたしも5年生」、はい、オッサン!
「これ、わたし」(写真を送ってくる)、はい、オッサン!
「どこに住んでるの?」→「○○県○○市」→「じゃあ、近所だね」、はい、オッサン!
画像なんかいくらでも拾えるし、こっちの話に合わせてくるのがうまい。
「わたしも○○したんだから、××ちゃんも○○してよ。××ちゃんだけ、しないの、ずるいよー」なんていってくる、はい、オッサン。
うまいよね、そういうの、うまいよね、っていう。
ネットにいるのは、オッサンだから、オッサンしかいないから。
過去記事⇒娘に伝えた、ネットの向こう側にいるオッサンに関する注意事項。
あと、ウソをつく人の巧妙なやり方として、「相手に合わせて答える」方式があります。
これはむかし、年齢をごまかしている友人がよく使う手として、おしえてくれたのですが。
「相手が24歳といったら、『わたしもー』って答える」といっていました。←当時の友人、30歳手前
ネットの向こう側のオッサンの場合も、「わたしもー」「おんなじだね」と共感をさそってくる巧みさがある、と思います。
Googleを装った当選詐欺だよ
さて、「ほんとうだったらどうする?」といった息子は、小学6年生でした。
いま、息子は中学1年生です。
ネットの向こう側にいるのはオッサン、と娘にいいつづけていたとき、おさない息子もいっしょに聞いていたのですが。
中学生になった息子は、いま、googleの「おめでとうございます」にほんとうがあるかもしれない、と思っているのでしょうか。
Googleの公式ページ、Googleヘルプにも注意喚起の記載があります。
Google が賞品を突然提供することはありません。したがって、アンケートに答えたり個人情報を入力したりしても、賞品が送られてくることはありません。個人情報は入力せず、ポップアップ ウィンドウを閉じてください。
https://support.google.com/faqs/answer/10122682
そう、そんなこと、ないんだよ。
Googleさんから、突然うれしいお知らせなんて、ありません。
娘のときには、「それオッサン」、息子のときには、「それ詐欺だから」、といいつづけていく感じですかね。
いま高3の娘のとき、さいしょに警戒したのは3DSのすれちがい通信だったかな。
すれちがった人の登録している名前(自分の分身のアバターの名前だったかな?)がわかってしまう、という。
そうすると、当時は小学生がぞろぞろ3DSを持っていたから、○○くんちの近くを通ったらすれちがうし(下の名前が出てくる)、フルネームの同級生を発見してしまうし、とすごかった記憶があります。
あとは、アパートのとなりの子とすれちがっていたよね。
中1息子はGoogleで検索したり、タイピングの寿司打が上達したり、さいきんはHuluでゴジラをたのしんでいます。
それでも、ネット上にある巧みな詐欺には、ホイホイ引っかかりそうな気がします。
そういう不意のラッキーによろこぶ中1息子の顔を思い浮かんでしまって、、それが実際にありそうな顔だったから、笑ってしまいました。
だまされそうな顔、しとる。
これが高3娘になると「はん……」と鼻で笑って、相手にしないんですけど。
中1息子は、まだ単純な感じがしてしまって、それがかわいいですけど、かわいいんですけど、まだかわいいなオイって思えるんですけど、不安です。
だいじょうぶなのか、君は? という気持ちになりますね。
ではまたー。